■ラウールは失敗しても喜ばれ……
物足りない内容に終わったのは、敗戦後、平子がツッコんでいたように、そもそも大会のレベルが高かったという、スタッフのリサーチ不足が原因。さらに、X上で《モデル体型を維持するためにめっちゃ摂生して、ほぼ毎日自炊。ジムに通って運動して……努力してるラウールが頑張った大食い大会、泣ける》という声があったように、もともと、ストイックな食生活を送っているラウールには、ムチャな企画だった。お茶の間人気の高いラウールを使いたいという、制作側の意向もあったのだろうが……。
しかし、そんなラウールの不完全燃焼な企画にも、Xでは《もぐもぐラウちゃん、頑張ったよ》など、かわいければいいとばかりに、賛辞の声があふれている。ラウールは失敗しても喜ばれるのに、深澤はクズキャラに徹しての全力投球。そんな企画内容の落差が、深澤ファンの不満の根底にありそうだ。
ゴールデン枠でのバラエティとして、『それスノ』の地位を確立させるなら、深澤のようなプロの仕事が必要だ。ラウールはムチャな企画にキャスティングするより、得意のダンス企画に専念させれば、今回のようなちぐはぐな内容にはならなかっただろう。バラエティとしての完成度をあげ、より多くの人に届く番組になることを期待したい。(芸能ライター/坂上五郎)