1月29日に急逝した漫画家の芦原妃名子さん(享年50)をめぐり、日本テレビに批判が殺到している。

 芦原さんは、2023年10月クールに木南晴夏(38)が主演を務めたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者だが、芦原さんは1月28日に日テレサイドとドラマ版の脚本を巡るトラブルをX(旧ツイッター)で詳細に発信。投稿を削除後に行方不明になり、29日に死亡が確認された。

「芦原さんがXで発信した時点で、原作者に対して不誠実な対応を取っていたととられた日本テレビには批判の声が上がっていましたが、日テレは、芦原さんの逝去後に発表した声明も非常にマズかったですよね。完全に保身に走ったようにとられる内容だったことで、火に油を注ぐ形になっています」(テレビ誌編集者)

※画像はドラマ『セクシー田中さん』の公式X(ツイッター)『@ntv_tanakasan』より

 日テレに厳しい声が多数寄せられる一方で、今、 “原作と原作者をしっかりリスペクトしたドラマ”にはあらためて再評価の声が殺到しているという。

《NHKとテレ東は原作に対するリスペクトを感じる作品が多いから好き制作陣に原作への愛とリスペクトがあるかは画面越しでも伝わる》
《本当に。だから「漫画をわざわざ実写化する必要あるのか?」ってのが、毎回起こるんですよね。もう、テレ東系とN〇K(原文ママ)だけにしてと思う。》

 など、特にNHKとテレビ東京に多大な信頼を寄せている声が目立つのだが、

「芦原さんの訃報を受けて多くの漫画家、作家が実写化の際のトラブルに言及していることからも分かりますが、以前から原作者の意向を軽視した、無視した実写化は問題になることは多かった。テレ東とNHKは比較的そういった“前科”が少なく、他局のトラブルを思い出す声が非常に多いんです」(前同)

 漫画実写化における原作者とのトラブル――代表的な例では、作者・佐藤秀峰氏、原案、取材・小森陽一氏による『海猿』(小学館)とフジテレビの間に生じたトラブルがある。

『海猿』は2004年に伊藤英明(48)が主演、フジテレビ制作で映画化。大ヒットしシリーズ化され、連ドラも放送されたドル箱コンテンツだった。