「できれば半沢直樹が頭取になるぐらいまで作っていきたい」

 福澤氏がTBSを去るということは、『半沢直樹』シリーズの続編が絶望的でもある、ということなのかもしれない。

「これまで福澤さんは、TBS開局55周年記念ドラマで木村拓哉さん(50)主演の『華麗なる一族』や、同じく木村さん主演の開局60周年記念ドラマ『南極大陸』を手掛けたり、『半沢直樹』の大ヒットを経ての池井戸潤さん原作シリーズの演出を担当。

 重厚感あふれる“濃い”演出の数々はいまやパロディの対象になるくらいに浸透したし、TBSにとって欠かせない、物凄い存在でした。役職も、上席役員待遇のエキスパート職です。福澤さんの演出がなくては、『半沢直樹』は絶対に作れないでしょう。

“続編”の可能性としては、フリーランスになった福澤さんが制作に携わってくれる、ということは考えられます。福澤さん自身も『東京ドラマアウォード2021』授賞式で、”できれば半沢直樹が頭取になるぐらいまで作っていきたい”と話していましたし、TBSを卒業しても、ぜひ実現して欲しいですね」(前出の制作会社関係者)

 主演の堺を筆頭に、超豪華俳優陣が集結する“スペシャル日曜劇場”。“TBSラスト作品”になるという同作で“No.1監督”福澤氏は、どんな素晴らしい作品を作ってくれるのだろうか――。