永野芽郁(24)主演の月9ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の第5話「すべて魔法のせいにして」が、2月5日夜9時から放送される。今作はツラすぎる展開に視聴者から悲鳴があがっているが、それが大きな武器にもなっているようだ。

 1月29日に放送された第4話「青い春の香り」は、平均世帯視聴率が5.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、同局の人気ドラマ枠としては爆死状態。しかし、配信サービス「TVer」のお気に入り登録数は好調で、101.7万(2月5日18時現在)と100万超え。好調な櫻井翔(42)主演『新空港占拠』(日本テレビ系)に迫る勢いだ。

 思いを寄せる朝野太陽(山田裕貴/33)の命を助けるため、“奇跡”の代償として“五感”を失っていく、主人公・逢原雨(永野)に対して救いを与えず、ツラいシーンをこれでもかと重ねている本作。X(ツイッター)上では、《あまりにも苦しくて切なすぎて涙が止まりません》《なんちゅうエグさ…頼むからハッピーエンドにしてくれよ〜》など、悲鳴に近い声が。

 第4話では、雨は味覚に続いて嗅覚を失うことに。太陽に告白されても、「ほかに好きな人がいる」と断ると、市役所職員・望田司(白洲迅/31)に、自身の“奇跡”について、五感を失ってしまう珍しい病気で、すでに味覚がないと打ち明ける。司から太陽にその話をしないのかと問われると、雨は「太陽のことが好きだから言うつもりはない」と応じる。

 太陽がフラれたことを知った妹・春陽(出口夏希/22)は、高校時代の2人の恋を邪魔したことを後悔しており、雨に「お兄にもう一度チャンスを」と懇願する。雨は太陽とのデートを受け入れるも、会うのを最後にするため、司も誘って自分と付き合っているふりをして、最低な子だと思わせようと画策する……という展開。

 太陽と別れたあと、彼との思い出であるマーガレットと火薬の匂いを、嗅覚を失うことで感じられなくなったうえ、ラストは祖母・雪乃(余貴美子/67)が倒れて終わるという、救いのなさ。見るのがツラくて視聴者が離れてもおかしくないが、視聴率とは裏腹に、配信サービスでは好調だという“ねじれ状態”になっている。いったいなぜか?