■「ご褒美チョコ」が流行るワケ

 最近は、日常の息抜きとして購入されることもあるチョコレート。自分へのご褒美として高級チョコレートを購入する20〜30代の女性が多いのはなぜなのか。

「一つには特別感というのがあるでしょうね。バレンタインの季節に百貨店の催事場などで販売されるのは、有名シェフが手掛けたチョコばかり。価格は一箱3000〜5000円ほどが相場です。インスタ映えするものから、手が込んだ変わり種まであって、日常生活のアクセントにもってこいなのが人気の秘密ではないでしょうか」(前出の太田氏)

 バレンタインの季節にバラエティ豊かなチョコレートを取り揃えることで有名なのは、東京・伊勢丹新宿店で2月4日から14日まで開催されているサロン・デュ・ショコラだ。サロン・デュ・ショコラはフランス外務省後援の下、世界各国の主要都市で開催されるチョコレートの祭典である。

 今回、伊勢丹新宿店で開催するに際して掲げられたテーマは『〜ショコラの多様性〜』。それを体現するかのように、売り場には目にも舌にも新しいさまざまなチョコレートが取り揃えられた。

「中でも注目は、4年連続の出店となる神楽坂にある和食の名店『ふしきの』。11年に創業されると、翌年にはミシュランで1つ星を獲得した名店中の名店で、サロン・デュ・ショコラではタレにカカオを混ぜ合わせたみたらし団子(1個・770円・税込)や、生チョコ餡が中に詰まった栗きんとん(1個・1100円・税込)など、和食の可能性を感じさせる商品を揃えていましたね」(前同)

ミシュラン1つ星『ふしきの』が提案するチョコレート菓子 左からみたらし団子、きんとん、カカオ松風 

撮影/編集部