“民放局で最強のドラマ枠”と言われるTBS日曜劇場に、異変が起きているようだ――。

 2月11日、西島秀俊(52)主演の連続ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)の第5楽章(以下『第5話』)が、「日曜劇場」枠で放送された。

『さよならマエストロ』は、元天才マエストロ(指揮者)の夏目俊平(西島)が5年ぶりに娘で元バイオリニストの響(芦田愛菜/19)と再会することから始まる、アパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマ。

 第5話では長らく続いてきた夏目父娘の不仲が解消し、別居中だった妻・志帆(石田ゆり子/54)と俊平の関係も改善。両親と姉のゴタゴタに心を痛めていた弟・海(大西利空/17)は、「4人で食卓を囲む」というささやかな願いがかなって涙するなど、第1話から描かれてきた親子のドラマに1つのピリオドが打たれた。

※画像は『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』の公式X(旧ツイッター)『@maestro_tbs』より

 制作会社関係者は話す。

「今回は親子のドラマにフォーカスした影響で、番組の醍醐味であるオーケストラの演奏パートがなかった。それを残念に思う声はあるものの、視聴者からの評判はそう悪くありません。

 ただ、第5話はテレビ各局が最も重要視している13~49歳のコア視聴率が2.7%。第4話(2月4日放送)の3.2%から大きく数字を落としているんです。

 ただ、何よりも最も高いコア視聴率を取ると言われる『日曜劇場』枠。その枠で2%台なんて、ここ数年なかったことです。23年7月期の堺雅人さん(50)主演の、日本中に大旋風を巻き起こした『VIVANT』は10%を超えるコア視聴率を取っていましたし、前クールに放送されて、イマイチ盛り上がりに欠けた鈴木亮平さん(40)主演の『下剋上球児』も、3%台は維持できていた。それだけに、『日曜劇場』枠でコア2%台というのは異例の出来事と言えます。

“オーケストラの作品だと思っていたのに……”と肩透かしを食らったという声も一定数ありますが、数字急落の原因の1つとしては、強力な裏番組の影響を受けていることが考えられています」