現在、日本は大韓流ブーム。新商品を宣伝する韓国アイドルの特大ポスターが街々に貼られていたかと思えば、韓国料理店も次から次へとオープンしている。
そのブームは世界的なもので、音楽業界でもBTSが3年連続でグラミー賞にノミネートされ、2023年末の『NHK紅白歌合戦』では、13人組の男性グループSEVENTEENらを筆頭に、6組もの韓流グループが出演した。また、映画やドラマも、Netflixで配信され、世界中で注目を集めた『梨泰院クラス』や『愛の不時着』など、韓国発のコンテンツが大ブームに。その傾向はファッション業界も同じだ。
このところ、東京の街中で女子高生や女子大生を中心に見かける機会が増えた、髪の毛にリボンをつけた「リボンモチーフ」。こちらも韓国発のトレンドだ。
若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が解説する。
「リボンのアイテムはこの秋冬も人気でしたが、春に向けて、さらに取り入れていく人が増えている印象です。世界中でトレンドとなりつつありますね。主にヘアメイクの装飾として用いられることが多いですね」
なかでもそれが目立つのがK-POP界。BLACKPINKのジェニ(28)や少女時代のテヨン(34)、NewJeansのミンジ(19)など、リボンをヘアスタイルのアクセントとして使う韓国の女性アイドルが、昨年の春頃から急増しているのだ。
「韓国ではファッションリーダーとしても知られるBLACKPINKのジェニ。そんな彼女が愛用していることでも知られるニューヨーク発のブランド『SANDY LIANG(サンディ・リアン)』では、23年3月に発表した秋冬コレクションでリボンのモチーフを多く用いています。これをいち早くK-POPアイドルたちが取り入れ、世界的にリボンアイテムが広まったという印象ですね」(前同)