■なぜ韓国文化は日本で流行る?

 色味を抑えているので一見ナチュラルに見えるのが売りだ。しかし、盛るところはしっかり盛られていて、洗練された印象を与えるという点が、いわゆる『ナチュラルメイク』との違いである。

「このトレンドに目をつけたのか、資生堂も春夏のトレンドとして『沼らせメイク』を提案。透明感や色気を感じさせる美肌やプルンとしたリップをつくりつつも、“さりげなく”“自然”“やりすぎない”“バランスをとる”としており、無彩色メイクと同じような傾向という印象です。どちらも、しっかりとしたスキンケアとベースメイクで、自然かつ美しい肌をつくるのがカギですね」(前出の太田氏)

 それにしても、なぜ昨今、これほどまでに韓国トレンドが日本の若者へと与える影響が大きいのだろうか。

「Z世代を中心に、韓国ファッションをいち早く取り入れる若者が急増していますが、彼らが最新のトレンド情報を得るためのメディアは、インスタなどのSNSや、Netflixなどの動画サービスが中心です。

 若い世代にとってK-POPアーティストや韓国ドラマはもはや日常。韓国のスターや人気インフルエンサーのSNSを日々チェックし、韓国ドラマや恋愛リアリティショーを見ることで、現地のトレンドをダイレクトに知るわけです。

 また、LCCなどで安く、すぐに韓国へと旅行に行けるようになったことも大きい。こうして熱心に韓国の最新トレンドを追っている人たちが、今度は日本でもその流行を広げていき、国内の企業やメディアも続いていくという構図です」(前同)

 現在、日本の音楽番組には多くのK-POPスターが出演し、韓国ドラマのリメイク作品が地上波で流れることも珍しくない。韓国発のトレンドが日本で流行する流れは、今後もまだまだ続きそうだ。

太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行う。