■純子の最期を知った市郎はどう動くのか

 純子(河合)とゆずる(古田、その若き日を錦戸が演じていると見られている)の今後に関しては、

《純子の夫が古田新太で予告から察して若い頃は錦戸亮、であれば関西人設定は確定な気がするし。純子は震災で亡くなったのかも…? 次週はよ》
《若い時は錦戸さんが小川さんの『なんてことしてくれたんだ』って台詞が順子ちゃんを妊娠させたがしっくりくる》

 といった考察が、数多くSNSには寄せられている。

※画像はTBSドラマ『不適切にもほどがある!』公式X(旧ツイッター)『@futeki_tbs』より

「もちろん、純子が1995年に亡くなったとしても、震災の犠牲になったわけではないかもしれませんが……。

 そして、最後に考察されているのが、その事実を知った市郎(阿部)が、どうにかして純子を救う、という展開です。

 しかし、そこで大問題になるのが渚(仲)の存在。市郎が尽力して純子を生かした場合、未来が変わってしまって渚が生まれてこなかったり、何らかの大きな影響を及ぼす可能性は高い。

 また、純子を救う際にストレートに市郎が犠牲になるパターン、そして歴史を大きく動かすが故に“歴史の修正力”が働いて、つじつまを合わせるために代わりに市郎の存在に大きな変化が出る――そうした展開も、SFだと王道ですよね」

《純子が渚の母親確定だとしても震災で亡くなってるはずだから令和に純子は存在しないてことはそれを知った市郎が何とか純子を助けようと奔走するのではないかと予想》
《渚ちゃんのお母さんが純子ちゃんで、すでに亡くなっているとしたら、小川先生が純子ちゃんが亡くならない未来へと変えるように懸命に立ち向かうことが「不適切にもほどがある」なのか?》
《純子が震災で亡くなったことを市郎が知ったら(気付いたら)、そうならないようにしようとするよね例えば結婚を阻止するとかそのことによって渚ちゃんが生まれない…となると、それも市郎には耐えられない…》
《普通の世界線だと純子は震災被害になるけど、タイムパラドックスで市郎が代わりに犠牲になりそう》

 といった、とても切ない展開を想像する声が多く寄せられている。

 純子の死、それに関連する古田=錦戸説、そして、純子の死を知った市郎はどう動くのか――。

 令和6年の今では考えられない豪快な昭和を笑い、息苦しい現在の規制過多社会を考える痛快作品だったはずが、中盤に入りまさにドラマチックに動き出した『ふてほど』。新たな面を見せ始めたクドカン作品は、ラストに向けてより盛り上がっていくのは間違いないだろう――。