■ラスト、雨と太陽の“シェア展開”か

「公式サイトのあらすじをストレートに読み取ると、案内人は人の選択肢に干渉してはいけない、ということだと考えられますよね。

 ただ、千秋(松本)は思いやりのある性格であると同時に、やはりおそらく太陽(山田)の母親ではないかと。そのため、もしかすると、同じ案内人の日下(斎藤)を裏切るというか、どうにか雨と太陽にとって救いのある展開へ導いてくれるのではないか、と。

 松本さん自身が2月19日の第7話の放送前にXに綴った《案内人にできること。それは寄り添うことしかありません。悔しい気持ちでいつもそばにいます》というポストの“悔しい気持ち”という文言も、一部視聴者の間では“やはり太陽の母なのではないか”“助けてあげるフラグかも”と考察する意見もありますね」(前出のテレビ誌編集者)

※画像は松本若菜の公式X『@wakana_ma』より

 本作での“奇跡”は第5話で「誰にでも起きるわけではないし、自分たちにも与える権限はない」(千秋)と明言されているが、何か抜け道があるのかもしれない。

「“最後は2人の愛が奇跡を起こして五感が戻ってハッピーエンド”を望む声は非常に多いですが、流石に安直すぎるし、別の感じで救いを持たせた展開になるかもしれません。

 1つ考察されているのが、雨の代わりに太陽が視覚を失うなど、五感を“シェア”し2人で支え合って生きていく、というラストです。その“奇跡”に、太陽の母であろう千秋が手を貸す……完全なハッピーエンドとは言えないでしょうが、このまま雨が五感を失うというのは、あまりにも救いがなさすぎますからね」(前同)

 第7話を迎えてもなお、ストーリーが好転する気配がない『君ここ』。松本若菜演じる千秋は、雨と太陽を救ってくれるのか――。