■『ダウンタウンvsZ世代』の成功で昭和・平成・令和比較番組が乱立

 これほどまでに昔と今を比較する番組が乱立するきっかけになったと言われているのが、ダウンタウンの松本人志(60)と浜田がMCを務めた『ダウンタウンvsZ世代 ヤバイ昭和あり?なし?』(日本テレビ系)の成功だとされる。

 同番組は、ダウンタウンをはじめとする「昭和世代」のタレントと、1990年代終盤から2010年代に生まれた「Z世代」が“ヤバすぎる昭和”を振り返り、トークバトルを繰り広げるバラエティだ。

 2022年8月に「ダウンタウンにとって6年ぶりとなる日本テレビの単発特番」として第1弾が放送され、現在、テレビ各局で最重要視されるコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が7.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)という同時間帯トップの高視聴率をたたき出し、2023年2月放送の第2弾も7.1%と大好評だった。

※画像は日テレの公式X(ツイッター)『@nittele_ntv』より

「昔と今を比較する番組は視聴率が取れますし、過去のVTRが中心なので制作費もそれほどかからないといった理由もあり、不況で金欠にあえぐテレビ界から大歓迎されています。

 テレビ番組もコンプライアンス遵守が徹底され、誰かを批判したり、傷つけると問題になってしまいます。ただ、“自分たちの過去に驚き、笑うというコンテンツは不謹慎ではないよね”という考えから、各局“これはいける!”となり、この類の番組が乱立しているのでしょう。

 そんな中、TBSでは、その“昔と今の比較もの”をバラエティではなくドラマにしてしまったと。そこが『半沢直樹』や『VIVANT』など、ドラマが絶好調なTBSドラマ班の目の付け所のすごさだと言われています」(前出のバラエティ番組制作会社関係者)