■同業者から上がる「TBSはレベルが違う」賞賛の声

『ふてほど』は、『池袋ウエストゲートパーク』、『木更津キャッツアイ』、『タイガー&ドラゴン』、『俺の家の話』でタッグを組んできたクドカンとTBSの磯山晶プロデューサー(56)が再びタッグを組んだ作品ということで、放送前から注目を集めていた。

※画像は『不適切にもほどがある!』の公式X(ツイッター)『@futeki_tbs』より

「テレビマンはヒットした番組を真似ることが当たり前ですが、TBSはさらにその先に行き、ドラマにしてしまったんです。脚本、キャスティング、ロケの準備、美術セットの製作など、ドラマはバラエティよりもはるかに制作に時間がかかります。それを、行きすぎたコンプラ重視が疑問視されてきた、このタイミングでの放送を実現してしまったわけですからね。

 さまぁ~ずの新音楽番組がようやくレギュラー化しようとするタイミング、『ダウンタウンvsZ世代』にインスピレーションを得た各局が、同様のバラエティをやろうとしている中、連ドラ『ふてほど』を出せたTBSのドラマはあらためて“レベルが違う”と、ドラマ界だけではなくバラエティ界、テレビ界全体が高く評価しています。

 そして、実際に放送が始まれば、ドラマは多くの視聴者に刺さりまくっている。現在、テレビ各局が最重要視するコア視聴率も今クールトップクラスの数字を叩き出しています(第3話は3.4%)。やはりTBSドラマは今、業界のトップランナー。他局の1歩も2歩も先を行っていますよ」(前出のバラエティ番組制作会社関係者)

 数々のヒットドラマを世に送り出してきたTBS――『不適切にもほどがある!』も令和を代表する作品になりそうだ。