春が近づくにつれ、さらに増えている感のある訪日観光客。街歩きやショッピングなどをする人々で賑わう東京・渋谷では、海外からの来訪者が飲食店の前に行列を作ることも珍しくない。特に2月は中国にとって旧正月にあたる春節であることから、街中では中国からの観光客を数多く見かける。

 そんな中国人の間で今、大きな話題になっているのが、渋谷の宮益坂にあるステーキライス専門店『センタービーフ』だという。

「『センタービーフ』は日本初のステーキライス専門店。2019年に横浜・関内で創業すると、22年3月には2号店として東京・渋谷宮益坂店をオープン。その後、西新宿、中野、高田馬場、吉祥寺、渋谷2店舗目となる道玄坂店など、次々と店舗を増やし、24年2月16日には秋葉原店が営業を開始しました」(トレンドライター)

 お店の名物であるステーキライスの“ステーキ”は、厚切りの肉を焼いたものではなく、厚めの柔らかいローストビーフといったイメージだ。肉はあらかじめ低温で30日以上じっくり長期熟成されており、各店舗では注文後に、表面を焼いて提供するという。

「日本人の間でも話題ですが、特に中国人の間で大人気。中国で3億人以上のユーザーを抱える、中国版インスタグラムである小紅書(通称『RED』)でも、1年で1番大きな祝祭である春節のこの時期になると、多数のステーキライスの写真が投稿されています」(前同)

 実際に、ステーキライスのことをREDに投稿した内容を見てみると、

《東京で絶対に食べるべきステーキライス。半熟卵やガーリック、クリームを追加すると神レベルに達する。私は2日連続で食べたが、毎日ため息が出るほど。店の近くに住みたい》
《素晴らしい 普段ナマモノは食べないが、これは非常に美味い》
《牛肉は柔らかく香りも良い。お皿いっぱいの牛肉は幸福すぎる。最大サイズを選んだら、あやうく食べきれないところだった。行列は1時間ほど》
(※編集部訳)

 などなど、称賛の声がズラリ。

 なぜ、同店がここまで人気なのか。人気のポイントは何なのか――。弊サイト編集部員も店へと足を運んだ。