春の改編期が迫り、3月をもって終了する番組、4月よりスタートする新番組の話題が日に日に増えている中、日本テレビ内に驚きと落胆の声が上がっているという――。

 春の改編で、NHKは4月から、平日の13~18時に5時間の情報番組を生放送することが明らかになった。

 日本テレビでは夜の報道番組『news zero』でMCを務めてきた有働由美子(54)が3月をもって同番組を卒業。代わって夕方の報道番組『news every.』を担当してきた藤井貴彦アナ(52)が同局を退社し、フリーアナウンサーとして4月より新MCに就任する。

 その有働は4月より同局の土曜20時台でスタートする新音楽番組『with MUSIC』のMCを務めることになる。『with MUSIC』は有働とともに俳優・歌手の松下洸平(36)がアーティストナビゲーターを務めることも明らかになっている。

「そんな日テレ内で、先に新番組の企画募集があったんです。日テレといえば、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率でナンバーワンをひた走る“民放の王者”。特にバラエティでは他局の追随を許しません。ですが、そんな王者・日テレも非常に苦しんでいるようです。テレビ離れが進み広告収入のダウンが続き、テレビ界全体が暗いムードでもありますからね」(制作会社関係者)

 今春の改編で長寿番組『世界一受けたい授業』と、櫻井翔(42)MCの『1億3000万人のSHOWチャンネル』が終了。『with MUSIC』と新ドラマ枠になったが、他局と比べれば好調のはずの日本テレビ内にも「変わっていかないといけない」という焦りがあるようだ。

※画像は『1億3000万人のSHOWチャンネル』の公式X(ツイッター)『@shiyagare4』より

 前出の制作会社関係者は続ける。

「新番組企画募集の際、今までの日テレになかった『〇〇みたいなゲーム番組の企画を募ってます』という文言があったんです。他局ではこれまでもありましたが、日テレ内では他局の番組を真似するような企画募集は今までされたことはなかったはずです。

 というのも、“そのフレーズを使ったら終わり”というのがテレビ界の定説なんです。たとえば、フジテレビの昼の情報番組を立ち上げる際に、“TBSの朝のバラエティを意識して~”といった具合ですが、それでは元の番組を上回ることは絶対にできませんからね。二番煎じ、オリジナルの劣化版ができるだけです。

 しかし、日テレもついに手を出してしまったと……。そして、その引き合いに出された『〇〇みたいなゲーム番組』というのは、フジテレビの『新しいカギ』なんです」(前同)