■「学校かくれんぼ」の大成功で『新しいカギ』はフジテレビを代表するバラエティに

 2021年4月にレギュラー放送がスタートした『新しいカギ』は、チョコレートプラネット霜降り明星ハナコという若者世代から支持を集める人気お笑い芸人たちがメインキャストを務めるコント番組としてスタートした。

 しかし、スタートからしばらくは視聴率が全く振るわず、金曜20時台放送時には世帯視聴率は4~5%前後を推移、土曜20時台に枠を移してからも視聴率が向上することはなかった。

「コント番組としてスタートしたものの、“そのコントがつまらない”という厳しい声が多く出てしまい、コア視聴率も土曜のゴールデン帯なのに1%台を出してしまうなど即打ち切りレベルに。一時は本当に“次のSP放送で結果が出なかったら終わり”とまで言われた番組だったんです。ところが、同番組が生み出した『学校かくれんぼ』が大人気企画へと成長を遂げ、瞬く間に番組の人気を押し上げたんです」(前出の制作会社関係者)

「学校かくれんぼ」はレギュラーメンバーが各地の学校に出向いて校舎内に隠れ、その学校の生徒全員が彼らを探し出すという企画。2022年11月以降は同企画を中心に、全国の高校を訪問したり、高校生をスタジオへ招いてメンバーと賞品を賭けて学生と交流する企画がメインとなっており、コントはその合間に放送されるという構成となっている。

※画像は『新しいカギ』の公式X(ツイッター)『@atarashiikagi』より

「学生、ティーン層を巻き込む企画ですから、テレビ各局が狙っている若い世代が番組を見てくれるようになり、コア視聴率も急上昇したんです。たとえば2月10日、Snow Man渡辺翔太さん(31)と佐久間大介さん(31)が『学校かくれんぼ』に初参戦した回は、コア4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とかなりの高視聴率を叩き出しました。今や『新しいカギ』はフジを代表するバラエティ番組になりましたね」(前同)

 2023年12月2日に放送された「学校かくれんぼ 1年間の激闘を総ざらいSP!」はギャラクシー賞の12月度月間賞を受賞。

《開始以来、12校、15,000人の生徒と対決してきた。芸能人の知名度を活かしたテレビならではの企画。出演者や美術スタッフが楽しそうにしているのが印象的で、探す生徒たちの笑顔が実にいい》と評価された。