次の4月クールに日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠(夜10時)で放送予定だったドラマの制作が中止されたことが、正式に発表された。

《4月期ドラマとして、小学館の漫画原作の作品を予定しておりましたが、小学館と協議の結果、4月期としての制作を見送ることにいたしました》

 と、日テレからはコメントが出ているが、2月21日配信の『文春オンライン』でも報じられているように、予定されていたドラマのタイトルは『たーたん』。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)で連載中の西炯子氏による漫画作品を、ムロツヨシ(48)主演でドラマ化する予定だったという。

「日テレは昨年10月クールに木南晴夏さん(38)主演で同じく小学館の漫画作品『セクシー田中さん』を実写化しましたが、今年1月29日に原作者の芦原妃名子さん(享年50)が逝去するという事態になった。

 芦原さんの逝去を巡って、現在は、ドラマの制作過程で強引なところがあったとされる日テレだけでなく小学館にも厳しい声が飛んでしまっている状態。そんな状況で同じ“小学館の漫画が原作のドラマ”をやれるはずはなく、制作中止になったということですね」(ワイドショー関係者)

※画像は日テレの公式X(旧ツイッター)『@nittele_ntv』より

 日テレは4月期、別の連続ドラマを放送するべく、制作を進めていることも明らかにしている。

 しかし、ドラマ制作会社関係者は「今から、通常の制作方法でゴールデン・プライム帯クオリティのドラマを撮るのは絶対に不可能です」と言うのだ。

「すでに放送開始の4月まで、残りほぼ1か月です。スタートを4月末にしたとしても2か月。『たーたん』の制作中止になり、もう次の作品が決まっているとしても、脚本制作や俳優を押さえることに加えて、ロケの準備や美術セットの製作……それを放送までの短期間で行なうのは不可能です。

 撮影後の編集作業の時間だってあるし、キャスティングも『たーたん』主演のムロさんに“こちらに出てください”とも言えるはずはなく……とにもかくにも、通常の制作の流れでは絶対に間に合いません」(前同)