■2つのテレビ局ドラマが大ヒットした前例も
このように、『たーたん』制作中止後の新ドラマとして、“テレビ局もの”の可能性が言われているというが、それを力強く後押しする“要因”もあるという。
前出の制作会社関係者は話す。
「もともと“お仕事もの”には一定の需要がありますが、テレビ局を舞台にした作品は近年、大ヒット作が多いんです。現在放送中の阿部サダヲさん(53)主演のタイムスリップドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)も、テレビ局が舞台ですよね」
『ふてほど』は昭和と令和を舞台にしているが、令和の主な舞台は架空のテレビ局。八嶋智人(53)が本人役で登場して実在の舞台の告知をしたり、ドラマや情報番組の収録のトラブルを主人公が解決するなど、局内のシーンも多い。
「裏が『ジブリ』じゃ(視聴率で負けても)仕方ない」「ドラマのタイトルは4文字に略せる方がSNSで宣伝しやすい」などの業界ネタも、視聴者から大好評だ。
\#ふてほど撮影日誌📚📷/#錦戸亮 さんのオフショットをお届け🎁
— 【公式】金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」 (@futeki_tbs) February 21, 2024
昭和時代の“重要な役柄"とは一体...⁉︎🤫
どんな役を演じるのか気になる方は...
明後日2月23日放送の
「#不適切にもほどがある!」
第5話を絶対にチェックだっ✔️🚌#早くどんな役か知りたいじゃん‼︎#名探偵になるべし🕵️… pic.twitter.com/UqnTs8g769
「そして日テレ作品では、安藤サクラさん(38)主演、バカリズムさん脚本(48)の『ブラッシュアップライフ』(23年1月期)も大成功を収めましたよね。
中盤で“主人公が日テレに就職する”という展開になり、多くの日テレ作品や、ドラマの出演俳優が実名、本人役で多数出演し大きな話題に。『ザテレビジョンドラマアカデミー賞』の最優秀作品賞に輝くなど大ヒットしました。
『ふてほど』と『ブラッシュアップライフ』、近年この2作品が大成功を収め、あらためて“テレビ局もの”がブームになっている感もあるし、現実的には苦肉の策ですが、その方向性はかなりありなのではないかと……」(前同)
報道番組が舞台の長澤まさみ(36)主演作『エルピスー希望、あるいは災いー』(フジテレビ系/2020年10月期)、クイズ番組が舞台の嵐・櫻井翔(42)主演作『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系/2009年4月期)などなど、近年、テレビ局を舞台にした作品は他にもある。
放送開始まで長くて2か月――果たして、土曜日夜10時にどんな“新ドラマ”が放送されるのか、注目が集まる――。