なにわ男子道枝駿佑(21)主演のドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系/火曜よる9時)と、3時のヒロイン福田麻貴(35)主演の『婚活1000本ノック』(フジテレビ系/水曜よる10時)は、2作そろって早くも数字的に爆死が確定した状況。その原因は、ちょうどコインの表と裏になるような、制作側の勘違いがありそうだ。

 まず、道枝にとってゴールデン帯の連続ドラマ初主演となる『マルス-ゼロの革命-』は、カリスマ的なリーダーの美島零=ゼロ(道枝)が、動画集団・マルスを結成し、大人社会に反旗を翻していく青春“クーデター”サスペンス。脚本を『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)の武藤将吾氏、監督を『義母と娘のブルース』(TBS系)の平川雄一朗氏が担当することも話題になった。

 平均世帯視聴率は初回が5.7%(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)だったものの、2月6日放送の第3話から3%台に撃沈。全話平均視聴率で同枠ワーストを記録した、昨年4月期『unknown』の6.2%を下回るのは確実な状態だ。さらに、配信サービス「TVer」のお気に入り登録も66万と伸び悩んでいる。

 また、お笑いタレントの福田が、初めて連続ドラの主演を務める『婚活1000本ノック』は、売れない官能小説家・南綾子(福田)が主人公。ある日、綾子の前にかつて“クソ男・オブ・ザ・イヤー”の栄冠を与えたクズ男、山田クソ男(八木勇征/26)が幽霊となって再び目の前に出現。その山田と綾子がバディを組み、婚活に励むエンターテインメントドラマ。

 本作は「TVer」のお気に入り登録こそ、93万超えと好成績ながら、平均世帯視聴率は初回から3.6%と低調。第6話までの全話平均が3.0%と、こちらも同枠ワーストを記録した、昨年1月期『スタンドUPスタート』の3.3%を下回り、途中打ち切りがささやかれそうな数字だ。

 まったくタイプの違うドラマに見えるが、共通する要素はある。それは、視聴者を強く意識した作品であるということだ。