※以下、『君が心をくれたから』第8話までのネタバレを含みます。

 ようやく、ほんのわずかだが明るい未来も見えてきたようだ。

 2月26日、永野芽郁(24)が主演の連続ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の第8話が放送された。

『君ここ』は、主人公の逢原雨(永野)が高校時代の先輩・朝野太陽(山田裕貴/33)の命を助けるため、“奇跡”を願うことで始まるファンタジックラブストーリー。雨は奇跡の代償として“五感”を差し出しており、8話終了時点で残されたのは視覚と触覚だけ。太陽は花火師の夢を諦めて雨と添い遂げる決意をするも雨は……という展開が描かれた。

 第8話の世帯視聴率は5.5%、個人視聴率は3.3%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

※画像は『君が心をくれたから』の公式X(旧ツイッター)『@kimikoko_fujitv』より

「『君ここ』が放送中の『月9』枠は基本的に全11話構成。今回もシリアスなシナリオでしたが、おそらくラスト4話にして、ようやく事態が好転しそうなフラグも見え始めました。

『君ここ』は“不幸の幕の内弁当”と評されるくらいに重い展開が続き、長らく事態が好転する気配すらなかった。雨が味覚を失う際も、ただ喪失するだけではない。“思い出のマカロン”を味わう寸前というなんとも悲惨なタイミングでした。

 そのため、“視覚を失う前に最後に太陽の花火を見たい”という雨の願いも叶わないんじゃないか――そんな悲しい考察があふれるなか、物語は第8話に突入しました」(テレビ誌編集者)

 雨(永野)は太陽(山田)のプロポーズを受け入れて婚姻届けにサインもするが、これを提出することなく破り捨てる。太陽の花火師としての未来を邪魔したくない雨は、五感をすべて失った1か月後に太陽の前から姿を消す意思を固めていたのだ。

 それでも「1か月だけ太陽くんの奥さんでいたい」という想いから、雨は自宅を式場に見立てて、太陽と2人きりのささやかな結婚式を開催。ベール代わりのソファーカバーを太陽が捲り上げて、2人が“誓いのキス”を行なったのだ。