■予告で「私のこと、死なせて下さい」発言も“救い”はあるのか

 誓いのキスがあった一方で、次回(第9話)予告では雨(永野)が「私のこと、死なせて下さい」と悲痛な表情で誰かに訴える衝撃的なシーンがあるなど、事態はそう好転していないようにも見えるが――。

「第8話と、ラストで流れた第9話の予告では、雨の奇跡(五感の消失)を見届ける“案内人”の描写が、ハッピーエンド展開への兆しでは、と思わせる描写がいくつかあったんです。

 本作には日下(斎藤工/42)と千秋(松本若菜/40)という2人の案内人が登場しますが、第8話では前者の心境の変化、後者は前々から考察されていた通りの“正体”が明らかになりました」(前出のテレビ誌編集者)

※画像は『君が心をくれたから』の公式X(旧ツイッター)『@kimikoko_fujitv』より

 注目の案内人――まず、日下の描写から。これまで日下は悪人ではないながらも基本的に中立の立場にいた。第8話でも、太陽に肩入れする千秋を諫める描写もあった。

 しかし、同じ第8話で日下は太陽(山田)からのプロポーズに悩む雨に対して、太陽は雨がプロポーズを断っても、それでも雨を支え続けるかも、と前置き。そのうえで「五感を失ってからでは断るすべはない。ならばプロポーズを受けてみては?」と、雨に提案するなど、少し肩入れし始めている。

 その際の表情は優しく、雨に「日下さん最近すごく優しい。どうして?」と聞かれると、「私は優しくなんて……」と、過去に何かつらいことがあったような複雑な表情を浮かべたのだ。

「そして、第8話で千秋の正体が太陽の亡くなった母親だったことが確定しました。そのため、日下も“雨と関係のある人物ではないか”とする声が非常に多く視聴者から上がっています。

 日下には雨の父親説と祖父説がありますが、次回予告で映った生前の日下らしき人物の服装が昭和初期~中期くらいの雰囲気だったため、“祖父説”を推す声が増えていますね。

 同時に、予告では日下が“私もかつて、あなたと同じように思ったことがあります……”と涙を流す描写もあった。そのため、日下が最後の最後、2人を助けてくれる救世主になってくれるんじゃないか――という考察が増えています」(前同)