■キンキ＆ＴＯＫＩＯ番組終了……フジテレビも完全撤退ムード

　テレビ東京は２月２９日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行なった。２０２３年９月の定例会見では、旧ジャニーズタレントの「新規の出演、依頼は極めて慎重に判断する」という方針を表明しており、同日以降、実際に旧ジャニーズタレントは起用していない。

　今回の会見で石川一郎社長（６６）は「補償問題が進展しているというふうに聞いているが、それ以外にも新会社と元の会社の関係や権利問題の処理がどうなっているのかなど、まだまだ明らかになっていない部分があるので、そのあたりの様子を見ながら検討したいということで、現時点で変更したことはない」と方針は変わっていないと明かした。

　一方で日本テレビは２月２６日に行なった定例社長会見で「ＳＭＩＬＥ―ＵＰ．社の取り組みを注視しながら適切に判断していく、というスタンスに変更はない」としつつも、「昨年１１月の当時に比べ、状況から新規の起用についても検討できる段階に入ったと判断している」と、新たな段階に進んだと説明した。

「日テレの発言は、今後の見通しに少し明るさを感じさせるものでしたが、同じく関係の深かったフジテレビはかなり厳しい。キンキの冠番組『ＫｉｎＫｉ Ｋｉｄｓのブンブブーン』、ＴＯＫＩＯがＭＣを務める『トキタビ』が３月をもって終了。嵐・相葉雅紀さん（４１）がＭＣの『木７◎×部』も木曜１９時から関東ローカル枠へと移動するなど、旧ジャニーズから完全撤退ムードです。

　そして、その要因はやはり、スポンサー企業が旧ジャニーズに厳しいスタンスをとっているからだといいます。テレ東もそうでしょうが、旧ジャニーズタレントのＭＣ番組、主演ドラマには本当にスポンサーがつかないんです。それは被害者への補償が進み、ＳＴＡＲＴＯ社が本格始動する今年に入っても改善される感じではないといいます。

　ただ、テレ朝だけは対応が違いますよね。木村さんの主演ドラマ、Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ・永瀬廉さん（２５）主演のドラマ『東京タワー』が４月からスタートすることが発表されたわけですからね。永瀬さんのドラマは『オシドラサタデー』という“ジャニーズ枠”ですから少々事情は違いますが、ジャニーズ枠というものが存続する時点で、やはり両者の関係は特別です」（前出の民放キー局関係者）

※画像は「オシドラサタデー」の公式Ｘ（ツイッター）『@oshidoraEX』より