■「専用劇場計画」テレ朝と旧ジャニーズは一蓮托生

 テレビ朝日と旧ジャニーズ事務所は『ミュージックステーション』を軸に長年にわたって良好な関係を築いてきた。そして、両社が手掛ける大型プロジェクトも進行中だ。

 テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉となるのが旧ジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だと報じられている。1500席規模の劇場が建設予定で、旧ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だとされる。

「ドリームパークはテレ朝のトップである会長の直轄案件。ドリームパークにはすでに数百億円を投じていて、退くに引けなくなっているといいます。旧ジャニーズとは一蓮托生な感じで、このまま突き進んでいくんでしょう。

 ですが、そんなテレ朝にとってもスポンサーは当然ながら大切ですし、良好な関係を築いてCM、広告を出稿してもらわないといけません。実はテレ朝も、木村さんの主演ドラマを積極的にはやりたくないというのが本音では、とも聞こえてきています。木村さんも全盛期に比べればパワーダウンしていますし、視聴率もどこまで取れるか見えませんからね」(前出の民放キー局関係者)

 木村は2022年4月クールの『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で主演を務めたが、第3話と第4話では“キムタクドラマ”としては初の世帯視聴率1桁台を記録。平均世帯視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となんとか2桁台を死守したものの、当時はテレビ朝日上層部が責任を取ることになるのではないか、ともささやかれたという。

※画像は『未来への10カウント』の公式X(ツイッター)『@miraten_tvasahi』より

「4月ドラマ『Believe』が制作、放送されるのは、“『未来への10カウント』での失敗が大きかったから”とも言われていますね。同作が視聴率1桁台を出したことで、テレ朝内部で“キムタクブランドに傷をつけてしまった”という声が出たといいます。

 ドラマ終了直後から“木村さんとリベンジしよう”という話も出ていたといいます。そういう意味では、『Believe』は良く言えばリベンジ作品ですが、悪く言えば、キムタクブランドを傷つけてしまった“穴埋め”的な意味合いのドラマでもあるということです。

 ただ、そんな言われ方をしてしまうのは、“視聴率男”の木村さんとしては本位ではないでしょう。旧ジャニーズへの逆風のなか木村さんの影響力低下もささやかれていますが、ぜひとも結果で逆風を吹き飛ばしてほしいですね」(前同)

 かつては20%超えは当たり前、30~40%を取ることもあった“キムタクドラマ”。テレビ離れが進み、現在はそうした数字は望めなくなったが、木村は『Believe』で、どんな“結果”を見せてくれるのだろうか。