■『VIVANT』がNetflixで話題にならないワケ

 TBSが満を持してNetflixへと送り込んだ『日本沈没』。結果はどうだったのか。

「『日本沈没』はNetflixでの独占配信だったものの、グローバルランキングどころか国内ランキングでもトップ10に入るのがやっとの状況でした。

 TBSは動画配信に積極的でディズニープラスで二宮和也さん(40)主演の『マイファミリー』や鈴木亮平さん(40)主演の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』なども世界配信しています」(前出のテレビ局関係者)

 しかし、国内以外では全く話題にならなかった。その背景には動画配信サイトならではの仕組みがあるようだ。

「どこの動画配信サイトでも、オリジナル作品以外は配信がスタートされたことすらほとんど宣伝してもらえない。ですので、配信サイトオリジナルではない作品が視聴ランキングにランクインすることのほうが稀なんです。

 放送から半年ほど経っているのにNetflixの国内ランキングにて4週連続でランクイン。台湾でもトップ10入りを果たした『VIVANT』はむしろ快挙と言えるのでは」(前同)

 今年2月、『第14回ロケーションジャパン大賞』の授賞式に出席した福澤監督は、

「続編は決まっていませんし、僕には決められないんです。なぜかと言うと、大赤字です」

 と厳しい制作事情を明かして注目を集めた。続編制作の先行きに視聴者の耳目が集まる『VIVANT』だが、来年7月に続編の放送が決定しているとの報道もある。

「ドラマの主演クラスのキャスティングは1年前には決まっています。『VIVANT』は堺雅人さん(50)や役所広司さん(68)、二階堂ふみさん(29)と主演クラスが勢ぞろい。そのため、演者のスケジュールを押さえるのに2年ほどかかるでしょう。

 プロジェクトが進んでいたとしても、公式発表前に明かすのはルール違反のため、福澤監督は“続編は決まっていない”としか言えないですよ(笑)」(前出のテレビ局関係者)

『VIVANT』の続編が正式決定すれば、「世界でのヒットも夢ではない」と広告代理店関係者は語る。

「現在火曜日、夜10時から放送中の二階堂さんが主演を務める恋愛ドラマ『Eye Love You』(TBS)の相手役は、韓国の人気俳優チェ・ジョンヒョプ(30)が務めています。その影響もあり、Netflixの韓国ランキングでも上位にランクイン」

 また二階堂は現在、ディズニープラスで世界配信されている真田広之(63)主演のドラマ『SHOGUN 将軍』でもメインキャストを務めている。

「世界的に評価されている真田さんと時代物ドラマで共演となれば、世界中が二階堂さんの存在を知るきっかけにもなる。役所さんも主演映画『PERFECT DAYS』が第96回アカデミー賞の日本代表作品に選ばれ、国際長編映画賞にノミネートされました。

 メインキャストの世界的知名度がアップしているので、世界配信を強く想定した作品を制作すれば、続編が世界でヒットする可能性も十分あると思われます」(前同)

『VIVANT』の赤字を嘆いた福澤監督だが、素晴らしい続編を作って、世界をあっと言わせてほしい!