■コナモン協会会長は「銀だこさんのおかげ」

 世界的にも人気を増すたこ焼き。その魅力について前出の熊谷さんは、食感や、たこのエキスが染み込んだ生地の美味しさに加えて「誰かと一緒に作ったり食べたりする楽しさ」を挙げる。

「たこ焼きはおいしいし、楽しいという不思議な力をもつ。私はこれまで20か国以上で“たこパ”をしてきたけど、みんな笑顔になります。たこ焼きって、人と人をつなぐ平和の象徴やなと思ったりもしますね。

 だから、銀だこさんについて、“あれはたこ焼きじゃない”とかいう声があったとしても、世の中であれだけ受け入れられている以上、派生としては出世頭やなという気がします。新しいスタイルでたこ焼きを出してくれた銀だこさんのおかげで、さらに世界に広がっているという実感もある。

 食文化継承のためには、ひとつひとつ、どのお店も大事。ぜひ大阪と仲良くしていってねって思います。私たち(日本コナモン協会)は食文化継承活動の一環として、2022年から『鉄板会議』というのを毎年開催してますけど、今年のテーマは“たこ焼き”。私が主宰する道頓堀たこ焼連合会の皆さんとも、銀だこさんとシンポジウムのようなことができたらええなとも考えているんですよ」(前同)

 たこ焼きは、“カリトロ”だけでなく外はふわふわ、中がトロッという“ふわトロッ”食感も愛されるほか、かけるものもソース、鰹節、青のりといった定番以外に、醤油をかけるのもありだし、ねぎやマヨネーズをのせるのも人気がある。自由に可能性を広げていくのが、たこ焼きのもつ懐の深さであることは間違いなさそうだ。