※以下、『君が心をくれたから』第9話までのネタバレを含みます。

 いよいよ、クライマックス――。

 3月4日、永野芽郁(24)が主演の連続ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)の第9話が放送された。

『君ここ』は、主人公の逢原雨(永野)が高校時代の先輩で花火師志望の青年・朝野太陽(山田裕貴/33)の命を助けるため、“奇跡”を願うことで始まるファンタジックラブストーリー。雨は奇跡の代償として“五感”を差し出す契約をしていて、あの世からの案内人2人がそれを見届けている。

 第9話は案内人の千秋(松本若菜/40)が太陽の母親であること、同じく案内人の日下(斎藤工/42)も生前“奇跡”を願った人物であることが明らかに――と、2人を掘り下げる回だった。第9話の世帯視聴率は5.6%、個人視聴率は3.5%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

※画像は『君ここ』の公式X(旧ツイッター)『@kimikoko_fujitv』より

「あまりにも不幸な展開が次々と訪れるドラマ『君ここ』。第9話でも、相変わらず永野さん演じる雨が五感を失っていっている件が好転することはありませんでしたが、案内人の話は、両者とも切ないながらも救いのあるものでした。

 魂が消滅してしまうため、山田さん演じる太陽が千秋を“お母さん”と呼ぶことは叶わないものの、太陽は千秋を母親と認識して話すことができた。

 そして日下は、生前に事故で重傷を負い身動きできない画家志望の恋人がいて、彼女を“奇跡”で救ったのに、見捨てられた――またしてもそんな大不幸話が出てきましたが、相手はその後、後悔し続けていて『ごめんなさい』という題材の絵画を遺していた。それを日下は知ることができて、少しだけ報われた感じでしたね。

『君ここ』は“不幸の幕の内弁当”というあだ名がつけられるほど暗い展開が続きますが、終盤になって救いのある展開が増えつつある感じです」(テレビ誌編集者=以下同)

 そんな本作のプロデューサー・草ヶ谷大輔氏は3月2日配信の『WEB ザテレビジョン』のインタビューで、『君ここ』はハッピーエンドを迎えると断言している。

《いま雨ちゃん(永野)が触覚まで失っている状況で、残りが視覚と聴覚になります。(中略)二人の恋や人間関係にも注目していただきたいですし、最後にどんなハッピーエンドが待っているのかも楽しみにしていただければと思います》