■太陽が“フラグ”とも受け取れる発言を

「“雨(永野)が五感を取り戻して、太陽(山田)と結婚する”。100パーセントのハッピーエンドだとそうなりますが、さすがに安直すぎますよね。

 通常の『月9』の放送スケジュールから考えると、『君ここ』の残り話数は2話。いよいよクライマックスを迎えているだけに、重く苦しい物語とつき合ってきた多くの視聴者から、ハッピーエンドを望む声、そして考察が飛び交っています。

 3月4日の第9話では、太陽が雨を励ます場面で“もしかするとこういうことでは?”という場面がありましたね」

 太陽が「雨の五感を俺が必ず取り戻す」と励ましながら語る場面があったが、そこで「そう遠くない未来、味覚や嗅覚だって共有できるかもしれない」というセリフがあったのだ。

「そんななかで1つ考察されているのが、雨の代わりに太陽が視覚を失うなどし、五感を“シェア”して2人で支え合って生きていく、というラストです。太陽の発言は、それを示唆する伏線かもしれませんね。

 決して完全なハッピーエンドとは言えないでしょうが、そもそも奇跡がなければ太陽は死んでいたわけですし、“困難は多いが本人たちにとってはハッピーエンドで、希望もある”というのも、恋愛ドラマの王道ではありますよね」

※画像は山田裕貴の公式X『@00_yuki_Y』より

 また、第8話(2月26日放送)では、太陽が雨にプロポーズした際「花火は不老不死の薬の研究中に偶然、生まれた」という発言があったが、

「太陽が見せようとしている花火により、雨が永遠の命を受け取ることになる布石なのかも、という説もあります。それにより、雨が幽霊のような存在になってこの世に残ると……。

 加えて、第9話では、案内人は“死後にその素質がある者だけ”が選ばれる、“元は普通の人間”だと劇中で日下(斎藤)が明言していました。本来は“奇跡の対象者”の生前の関係者は案内人になれないけれど、太陽の母である千秋(松本)が食い下がったら条件つきで許されたことも。 あの世に関しては融通が効くところがあるんですよね。

 つまり、雨が案内人のようになり、ずっと太陽のそばに居続ける展開があるかもと言われています」