■“映える” 『ショートケーキ缶』のブレイクでスイーツ自販機が増加中!

 売れ残ったパンを詰め合わせたアイデア商品。こうしたSDGsな自販機が話題となる一方で、ここのところ巷で増えているのは「スイーツ自販機」だという。

「スイーツ自販機は以前からありました。爆発的な人気を集めたのは、夜パフェ専門店などを運営する株式会社Gakuが『OKASHI GAKU』ブランドで21年から専用自販機で『ショートケーキ缶』を売り始めたのがきっかけではと。

『ショートケーキ缶』は透明なプラスチック缶から、イチゴや生クリーム、スポンジの断面がきれいに覗く見た目がインパクト抜群で、“映えるスイーツ”として大反響。テレビなどでも多く取り上げられていましたね」(前出の太田氏)

 22年度には優れたデザインを称えるグッドデザイン賞にも輝いたこちらの自販機。当初は北海道札幌市のみでの設置だったが、22年には東京・渋谷や大阪・心斎橋にも置かれるように。都市部で見かけるようになった影響からか、SNSでの反応も

《めちゃくちゃ可愛い!》
《すごい気になるけどどこで買えるの?》

 から

《美味しかった!》
《売り切れてて買えなかった…》

 といったものへと変化。『ショートケーキ缶』はさらにその名を広めた。

グッドデザイン賞にも輝いた『OKASHI GAKU』の自販機  撮影/編集部

「定番は、イチゴの赤と北海道産生クリームの白が映える『ショートケーキ缶』250ml(1080円)。甘さとくちどけが絶妙で、スルっと食べれてしまいます。また他には『ショートケーキ缶~チョコレート~』(1180円)や『チーズケーキ缶』(1080円)も。さらには桜の葉ムース”や桜あん寒天などを使った『桜缶』(980円)や、木苺を使用した梅見模様の寒天で春っぽさを表現した『梅見缶』(980円)など季節モノの商品もあり、種類が豊富。ネットショップでお取り寄せもできるので、プレゼントにも最適ですね」(前同)

『OKASHI GAKU』の『ショートケーキ缶』。スプーンも付いてくる ※撮影/編集部