■銀座バーテンダーが教える、ジンベースのカクテル“意外な”組み合わせ

銀座『ルパン』バーテンダーの開さん 撮影/編集部

 お酒を作る際のコツに関して開さんは、

「“失敗したらどうしよう”は、考えなくていい」

 と語る。

「いろいろやってみて、好みの味や配合を見つけていけばいい。牛乳で割ったらどうやったら美味しくなるかなとか、牛乳ではなく豆乳はどうかとか。味覚は人それぞれだし、飲む時の気分だって違うでしょ」(前同)

 そんな開さんが、ジンにあわせて飲むには持ってこいと太鼓判を押すのが”マーマレード割り”だ。

「ジンにジャムを加えて、炭酸水を注ぐだけ。ジャムを多めにして、お湯で割ってホットにしてもいいね。もともとジンは柑橘系の風味があるから、柑橘系のジャムは相性抜群」(同)

(左)ジン+マーマレードのお湯割り (右)同、炭酸割り  撮影/編集部

 開さんによれば、「ジンはそもそも香りがあるから、副材料によって味が引き締まる場合がある。マーマレードに限らず、イチゴジャムなんかを使っても良いかもね」といい、甘みがあるものとの相性も良いのだそう。

 独自のジンの飲み方を説く開さんによれば、

「冷蔵庫の扉を開けるでしょ。飲み物でジンを割れそうなものがないなと思ったら、調味料でもいいんだよ」

 とのこと。そんな開さんが店の冷蔵庫から取り出したのは、バターに角砂糖、それと生姜。

 斬新過ぎる組み合わせは、一体どんな味になるのか。自分では想像がついているのかという問いに、開さんは「初めてやるからわかんないけど、生姜を入れたらキリッとするかなと思って」といたずらっぽく笑う。

ジン+バター+砂糖+生姜のお湯割り。バターの甘さを生姜が引き立て、クセになる味わい  撮影/編集部

「失敗したら、それはそれでいいんだから。バターがこってりしすぎるなと思ったら、もう少し生姜を足すとかね。ジンは安いし、その中でも『翠』は格安。友達どうしで集まった時に、いろいろ持ち寄ってカクテルパーティーをやっても楽しいよね」(同)