■伊東選手の代わりに呼んだ選手は――
選外の伊東選手、ケガで今季絶望とみられている三笘薫選手(26)に代わり、小川航基選手(26)、田中碧選手(25)、相馬勇紀選手(27)、長友佑都選手(37)がA代表に復帰した。
「今回、相馬選手が招集されたのは伊東選手、三笘選手と同じウイングのポジションだからでしょうね。彼は左右のウイングを務められますからね。しかし不安点と疑問点がある。彼はポルトガルリーグのカーザ・ピアACの所属ですが、スタメンで出場してバリバリ活躍しているという感じでもないんです。
相馬選手が現地のリーグで先発し、活躍していたら招集にも納得感がありますが、そうでもない選手を呼んでいるとも見えてしまう。北朝鮮は入国するのも大変になると見込まれるため、各クラブにはかなり早い段階で招集の連絡がいっていたと考えられます。
森保監督は今回の北朝鮮との2試合では、早々にケガの三笘選手に加え、伊東選手の選出も難しいと考えていたのではないかと。でも、ウイングの選手、縦への攻撃ができる選手は欲しかった。だから、所属クラブでも大活躍しているとは言えない相馬選手に早めから声をかけて呼んだのでは、と見られていますね」(前出のスポーツ紙記者)
森保ジャパンは右の伊東選手、左の三笘選手という足が速く、ドリブル能力に長けたウイングを使った縦への攻撃が武器の1つだが、北朝鮮戦ではこれまでのような展開は望めなさそうだ。現実問題として、今回の戦力で北朝鮮に勝つことはできるのだろうか。
「まず21日の国立競技場での一戦は絶対に勝たなくてはならない。しかし、アウェー戦はかなりキツいでしょうね。
日本代表の北朝鮮での試合は2011年11月以来、13年ぶりです。そして、過去4戦は2分け2敗と未勝利・無得点という厳しい結果に終わっているんです。さらに伊東選手、三笘選手が呼べないとなると大幅な戦力ダウンです。代わりに招集した相馬選手が絶好調で、相手を突破しまくれるのであればサイド攻撃という武器は残りますが……。
ただえさえアウェー戦は厳しいですし、さらに何があるか分からない平壌での一戦。サッカーメディアの担当者の間でも“今回は勝てないだろう”となっていますね。厳しい戦いが待っていることだけは確かですね」(前同)
伊東選手の疑惑は今後の裁判で真実が明らかになっていくのだろうが、日本の右サイドのエースの招集外は、代表にとって大幅な戦力ダウンとなるのは間違いない。サッカー日本代表は北朝鮮との連戦をどう乗り切るのか、そして伊東選手の今後は――。