日本のドラマ界を牽引してきた、フジテレビの月9が荒れている――。 

 3月18日、永野芽郁(24)主演の連続ドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系/月曜夜9時~)が最終回を迎えた。『君ここ』は逢原雨(永野)が思い人の朝野太陽(山田裕貴/33)を救うために“奇跡”の代償で五感を失っていく、非常にシリアスな物語。

 初回からあまりにもな悲劇展開が続いたが、それは最終回に待つハッピーエンドまでの布石と考える視聴者も多かった。本作のプロデューサー・草ヶ谷大輔氏も3月2日配信の『WEB ザテレビジョン』のインタビューで、

《最後にどんなハッピーエンドが待っているのかも楽しみにしていただければと思います》

 とコメントしていたのだが――。

※画像は『君ここ』の公式X(旧ツイッター)『@kimikoko_fujitv』より

【※以下、『君ここ』最終回のネタバレを含みます】

「結論から言うと、最終回は草ヶ谷プロデューサーの“ハッピーエンド発言”とはほど遠い内容だったため、視聴者の感想は荒れに荒れています」(テレビ誌編集者)

 “あの世からの案内人”の日下(斎藤工/42)は、太陽(山田)の命と引き換えなら雨(永野)に“心”が戻ることを教えると、太陽は「俺は十分(雨に)もらったから」と即決。そして、雨は五感を取り戻したが、目覚めたときにはすでに太陽は帰らぬ人となっていた。

 悲しみに打ちひしがれる雨だったが、太陽が残していた録音メッセージを胸に、前を向くことを決意。一度は諦めていたパティシエになり、数年後に自分の店を開く――というエンディングだった。

 店の名前が2人にちなんだ「SUN&RAIN」であるほか、細かいところに太陽との思い出を連想させる小道具が仕込まれているなど、雨が太陽を今も大切に思っていることを強く感じさせる演出もあった。

 そんな『君ここ』の最終回には、

《いいドラマが最終回を終えるとやってくる「君ここロス…」でも、太陽が心から望んだ結果で雨が夢を掴んだんだから本当に良かった》 

 といった評価する声もある一方で、

《なんかええ感じで宇多田ヒカル(主題歌)歌ってますけど、全然ハッピーエンドじゃねーから?バッドエンドだから???》
《1クール[3ヶ月]かけてバッドエンドって最低最悪なドラマだったこの脚本家の作品は、もう見たくない 時間を返せフジテレビ》
《月9はハッピーエンドであれよハッピーエンドに見せかけた大鬱バッドエンドだろ泣き過ぎて頭痛い》

 と、X(旧ツイッター)では物議を醸しているのだ。