■次クール主演・広瀬アリスにのしかかる重圧

「物語としてはよくできていましたし、ラストも、安直なご都合主義な展開ではなかったことを評価する向きもあります。ただ、3か月間、重く苦しいドラマが続いたうえ、最後は主人公の思い人の太陽(山田)が死ぬ――結局はなんともならなかった理不尽な運命に、悲しみを通り越して、怒りの声がSNSに殺到している感じですね。

 月9で、さらに言えば地上波の連ドラでここまで悲劇がずらりと並び、最後も上げきらずに終わった作品はないのではないでしょうか。ある意味、地上波の連続ドラマの予定調和を壊した画期的な作品とも言えるのでしょうが、その制作サイドの“裏切り”に怒っている人が一定数いる、ということですよね。最終回前のプロデューサーの“ハッピーエンド発言”の影響もゼロではなさそうです。

 賛否の声が多く上がるのは大注目の証とも言えるでしょうが、『君ここ』最終回を見終わって、“月9”に対して良くない感情を抱いている人がいるのも確か。同じ放送枠の次回作主演には、大変なプレッシャーがかかる状況と言えそうです。今、広瀬アリスさん(29)は、大きな重圧を感じているかもしれませんね」(前出のテレビ誌編集者)

 4月8日から、月9枠では広瀬主演、眞栄田郷敦(24)が相手役の連続ドラマ『366日』が放送される。

※画像は『366日』の公式X『@366days_fujitv』

 ドラマ『366日』は、高校時代に実らなかった恋を叶えようと再び動き出した男女が、予期せぬ悲劇に直面しながらも愛する人を思い続ける壮大な愛の物語。同ドラマはオリジナルストーリーだが、人気バンド・HYの名曲『366日』(2008)の世界観に着想を得た作品である。

 しかし、1月クールのあまりに悲劇が続いた『君ここ』のショックに加えて、“12年越しに交際を始めた矢先に恋人(眞栄田)が意識不明の重体になる”というすでに出ている『366日』の不穏なあらすじから、

《今期の月9がこんなんだったから、来期の広瀬アリスさんも期待しづらい…》
《次の月9も重い感じ…??アリスちゃんならイェーイ!ハッピー!みたいなドラマ希望です》

 といった声がXには寄せられている。

「広瀬さんといえば、昨年10月クールの『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)ではなにわ男子道枝駿佑さん(21)と年の離れた恋人役を熱演するなど、楽しくてキュンとくる、そして少し切ない恋愛ドラマに強い俳優。演技力は高く評価されているし、また彼女自身、明るくサバサバした性格で、とても好感度が高い方でもありますよね。

 それだけにフジテレビは、月9初主演の彼女に、同枠の立て直しを期待していると考えられます。現在、フジの月9はブランド崩壊寸前ですからね」(制作会社関係者)