■月9の視聴率はここにきて急落

 かつて月9はフジテレビ、そしてテレビドラマを代表する人気枠だったが、2020年代頃から視聴率が深刻低迷。“すでにブランド力は地に落ちた”という声が出るほどだ。

 昨年10月クール放送の二宮和也(40)、中谷美紀(48)、大沢たかお(56)によるトリプル主演の『ONEDAY~聖夜のから騒ぎ~』は、現在、テレビ界で最重要視される13歳から49歳までのコア視聴率は2%台、酷い時は1%台の回もある悲惨な結果に。全体の平均世帯視聴率も5.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で月9ワースト記録も更新してしまった。

 そして、この1月期の『君ここ』は若者世代に大人気の永野と山田を起用したが、重すぎるシナリオが影響したのだろう、数字を回復させることはできなかったのだ。

『君ここ』終盤のコア視聴率は第8話(2月26日放送)が2.2%、第9話(3月4日放送)が2.7%、第10話(11日放送)が2.1%と非常に厳しいもの。なお、全話平均世帯視聴率は5.8%で、ワースト記録更新は免れた。

※画像は『ONE DAY』の公式X『@oneday_xmas_ado』より

木村拓哉さん(51)主演の『風間公親-教場0-』(23年4月期)、そして吉沢亮さん(30)主演の『PICU 小児集中治療室』(22年10月期)などは4%ほどのコア視聴率を取っていた。それが、ここにきて半減しているわけですからね。低迷の基準が曖昧といった声が出ることもありますが、ここ最近は明らかに数字を落としています。

 次の広瀬さん主演の『366日』も低空飛行となったら、いよいよブランドは崩壊となってしまいそうです。Tverの再生数どうこうが言われることもありますが、天下の“フジテレビの月9”ですからね。それが、リアルタイムで見られていないとなるとやはり厳しく、残念です。

 そこに、『君ここ』に怒りを感じているドラマファンが“月9離れ”してしまう、という流れもあると。『366日』主演の広瀬さんには、その悪い流れをせき止めて、押し返して、多くの視聴者の心をつかんでもらって、良い数字を取る――そんな過酷なミッションが期待されているということですよね」(前出の制作会社関係者)

 広瀬には、さらにもうひとつ、重圧がのしかかるかもしれない。

「ドラマが着想を得たというHYの『366日』は、リリースから16年がたった今も、世代を超えて愛されている名曲です。オリジナル版は仲宗根泉さん(40)のソロ曲でしたが、ドラマ主題歌のためにメンバーの新里英之さん(40)とのデュエットバージョンの新作『366日(Official Duet ver.)』が2月29日に発表されています。

 HYの公式YouTubeチャンネルでの『366日』の再生回数は4600万回超。そんな国民的ソングを、ドラマがパッとしないことで傷つけるわけにはいかない――広瀬さんにはそんな重圧もかかってきそうです」(前同)

 連続テレビ『366日』の主演が発表された1月30日に広瀬はXで《まさかの、、月9で、しゅ…主演を務めさせていただくことに…はっ、は…吐きそう。よろしくお願いします》とポストしていたが、その気持ちは今も変わらないのかも。