旧ジャニーズ(SMILE-UP.)勢の出演が目立った、24年1月期の冬ドラマ。最終回を迎えた作品も出始めているが、それぞれの俳優としての可能性をあらためてチェックしたい。

 故・ジャニー喜多川氏の加害問題が2023年3月に社会問題化し始め、同年9月以降、旧ジャニーズ系タレントのテレビ、CM出演の機会が激減。その影響もあり、その頃にキャスティングが行なわれたと思われる今年の春ドラマは出演するタレントが少なめだが、各局が軟化の姿勢を見せていることもあり、夏ドラマ以降は再び増えてくる可能性がある。

 そこで頭角をあらわすのは誰なのか? 冬ドラマで披露した、俳優としてのポテンシャルから見つけられそうだ。

 期待の筆頭なのはSnow Man宮舘涼太(30)で、小芝風花(26)主演のドラマ『大奥』(フジテレビ系/木曜よる10時)で、第十代将軍・徳川家治(亀梨和也/37)のいとこ・松平定信を演じた。御台所・倫子(小芝)への優しさを見せる一方で、家治の血筋を絶やすため、暗殺の黒幕でもあるという、二面性を演じる難しい役柄だった。

 現代劇に比べ、時代劇は分かりやすい演技を要求されるが、宮舘は本作で見事に応えた。生放送の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)でも評判だが、その場でどう動けばいいのか、最適解を見つけるのがうまい。貴族キャラなどでバラエティのイメージが強いが、俳優としての将来性も大いにありそうだ。

 また、宮舘が「憧れの人」だと公言している、亀梨和也にも注目だ。『大奥』で演じた徳川家治は、将軍でありながらも出生の秘密を抱えており、自身の子どもを残すことを拒絶していた。しかし、大奥での権力争いに巻き込まれ、愛する御台所・倫子(小芝)を傷つけつつも、側室に子どもを産ませるという、苦悩するシーンが多い役柄。