■民放主要キー局の夕方ニュース番組が軒並み激変

 青井アナの祖父は百貨店や商業施設を展開する大企業・丸井(マルイ)の創業者。父親は不動産関連会社を経営、青井アナ自身は慶應幼稚舎から慶應大学を卒業した生粋の慶應ボーイだ。

「多くの視聴者層が感じているのは、超セレブの青井アナと夕方ニュースのミスマッチ感ですよね。通常のニュースに加え、“激安スーパー特集”や“ワンコインランチ店特集”などの企画も放送される夕方のニュース。その新MCがなぜ青井アナなのか――その理由がわからないとなっていますよね。

 そこにきて役員報酬の一件があったと。すでに適切に処理されており社会ルール的には全く問題はないのですが、夕方ニュースの視聴者層のメインとなる主婦層はお金関連のことには特に厳しい。まだ青井アナの魅力が伝わる前に、一部視聴者には嫌悪感を持たれてしまいましたよね」(前出の制作会社関係者)

 厳しいスタートとなりそうな『イット!』だけでなく、春の改編では各局の夕方のニュース番組が大きく変わることになる。

 TBSの『Nスタ』は3月25日放送からキャスターの体制が変わる。井上貴博アナ(39)とホラン千秋(35)が月曜から木曜の週4日を担当し、日比麻音子アナ(30)が金曜MCに就任する。

※画像は日比麻音子アナの公式インスタグラム『@hibi_maoko』より

 テレビ朝日の『スーパーJチャンネル』は2020年10月からMCを担当してきたベテランの小松靖アナ(49)が2023年12月末をもって同番組から降板。2024年からはアメリカ・ニューヨーク支局勤務となり、現在は井澤健太朗アナ(30)と森川夕貴アナ(30)がMCを務めている。

 さらに3月8日にテレビ朝日で行なわれた4月改編説明会で、間もなく入社4年目となる若手の森山みなみアナ(25)が、4月より同番組の新MCに就任することも発表された。

■藤井貴彦アナの『news every.』離脱の穴はあまりにも大きい

 日本テレビでは、長らく『news every.』のMCを務めてきた藤井貴彦アナウンサー(52)が3月をもって日本テレビから退社し、有働由美子(54)が卒業する同局の夜の報道番組『news zero』のMCに、フリーアナウンサーとして就任する。『news every.』の後任MCは鈴江奈々アナ(43)と森圭介アナ(45)が担当する。

「日テレ、テレ朝、TBS、フジの民放主要キー局の新たな戦いが始まることになるわけです。その中で特に大きく変わる、もしかしたら視聴者が離れてしまうのではないか、とささやかれているのが『news every.』です。

 昨年12月に発表された『好きな男性アナウンサーランキング』でも1位に輝いた藤井アナの離脱はあまりにも大きい。藤井アナの信頼度は抜群でしたからね。藤井アナが出ていたからこそ、『news every.』にチャンネルを合わせていた視聴者も多かったはずです」(前出の制作会社関係者)

 コロナ禍での「命より大切な食事会、パーティはございません」といったコメントをはじめ、東日本大震災から13年となった3月11日、福島・富岡町からレポートを行なった際の「当たり前の日常がどれだけ大切か3月11日が教えてくれている」といった言葉に多くの視聴者が共感し、勇気をもらった。

「鈴江アナは、以前から落ち着いていて原稿もしっかり読めると社内での評価も高い。清楚で美しいビジュアルで視聴者からも支持されています。2014年から『news every.』を担当していますし、藤井アナ不在時には代理も務め上げていましたから安定感も十分でしょう。

 一方で森アナは鈴江アナよりも先輩で、もうベテランではありますが、なぜかずっと後輩キャラ感があって、頼りがいがあるイメージではない。局内でも“大丈夫?”という声が出ているといいます。

 そんな2人では“藤井アナの穴”を埋められない、と上層部は判断したのでしょう。だから、斎藤佑樹さん(35)と桐谷美玲さん(34)の投入が決まったんでしょうね」(前同)