フジテレビのバラエティ番組『新しいカギ』(土曜夜8時~)が絶好調だ。

 3月23日も放送される同番組。2021年4月にスタートしてから深刻な不調が続いたが、「学校かくれんぼ」の企画が大ヒットし、一気に人気番組へと変貌。ついには局を代表する番組となり、番組レギュラーのチョコレートプラネット霜降り明星ハナコは今夏放送の『FNS27時間テレビ2024』の総合MCを務めることも発表された。

 民放キー局関係者は話す。

「現在、フジのバラエティ番組は『新しいカギ』と、千鳥の『千鳥のクセスゴ!』、『千鳥の鬼レンチャン』が牽引している状態で、他の低調な番組からすると“救世主”的な存在です。テレビ界では今、13~49歳のコア視聴率が最重要視されますが、『新しいカギ』は他局のライバル番組を上回る4%近い数字を取ります。だからこそ、『新しいカギ』のメンバーに、フジテレビと系列局が全精力を投入する『27時間テレビ』のメインが託されたのでしょう。

 番組がここまで成長したのは、やはり『学校かくれんぼ』の存在が大きいですよね」

※画像は『新しいカギ』の公式X(旧ツイッター)『@atarashiikagi』より

「学校かくれんぼ」は、『新しいカギ』のレギュラーメンバーが全国各地の学校に出向いて校内に隠れ、生徒全員で彼らを探し出すという企画。発見されたタレントは罰ゲームを受けるが、罰の内容は生徒を相手にした撮影会であり、出演者も生徒も楽しく盛り上がる企画である。ニセ階段や増設された壁など、美術スタッフの気合いの入った仕掛けを楽しむ視聴者も多い。

「『学校かくれんぼ』は、学生、ティーン層を巻き込む企画で、“前回こういう場所に隠れていたから”という理由で隠れ場所がバレるパターンが増えていることからも、毎回の放送の注目度の高さが分かります。ゲスト出演者もかくれんぼに参加し、2月10日にSnow Man渡辺翔太さん(31)と佐久間大介さん(31)が参戦した回はコア視聴率4.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)という高い数字を記録。

 1月クールドラマ『いちばんすきな花』のメインキャストで、若者人気が抜群に高い永野芽郁さん(24)と山田裕貴さん(33)が出演した3月16日放送回はコア3.7%でした。高い視聴率とともに、目の前でスターを見た高校生たちが泣いて喜ぶ姿は、番組の風物詩になりつつありますね」(前同)