24年後期のNHK朝ドラ『虎に翼』が、4月1日から放送スタートする。ヒロインを演じる伊藤沙莉(29)に加え、法曹界という今までにない舞台設定が話題だが、26年放送の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演が決定した、仲野太賀(31)が共演することにも注目したい。

 3月29日に最終回を迎えた、同年前期の趣里(33)主演『ブギウギ』は、終盤で急ぎ足の展開になったうえ、エピソードも小粒だったため、最終盤となる第24週(全26週)以降は、平均世帯視聴率が15%台を連発する急失速。続く『虎と翼』に期待したいところだがーー。

 朝ドラの110作目となる『虎と翼』は、日本初の女性弁護士の一人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長を務めた三淵嘉子さんの実話に基づくオリジナルストーリー。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた、法務をつかさどる法曹たちの情熱あふれる姿を描く。脚本は22年放送のNHKよるドラ『恋せぬふたり』などを手掛けた、吉田恵里香氏が担当する。

 出演は、ヒロイン・猪爪寅子(ともこ)役の伊藤沙莉のほか、母・はる役に石田ゆり子(54)、父・直言役に岡部たかし(51)、猪爪家に下宿している書生・佐田優三役に仲野太賀。今のところ分かっているイケメン枠は、寅子が通う名率大学の同級生・花岡悟役の岩田剛典(35)だけで、後に裁判官役で岡田将生(34)が登場する。

 ヒロインは大正3年(寅年)生まれで、物語の舞台は戦前から戦後。女性の社会進出というテーマは、朝ドラの定番だ。近作では、16年後期の芳根京子(27)主演『べっぴんさん』や、19年前期の広瀬すず(25)主演『なつぞら』など。女性視聴者が多いこともあって、手堅いテーマだといえるだろう。