■最終回で一気に評価を落としてしまった

【以下、『Eye Love You』は最終回までのネタバレを含みます】

「特に韓国ドラマ好きの視聴者が楽しんでいて、コア視聴率は3%超の回もありました。しかし、最終回(3月26日放送)はコア2.6%。世帯視聴率も全話最低視聴率の5.3%だった。普通、最終回は上がるものですよね。数字的には非常に“がっかり”になってしまいました。

 そして、そうなったのも仕方ないかな、と思わせるのが最終回の内容。物語のキーマンの女性、ミン・ハナ(玄理/37)と、キーアイテムで彼女が描いた絵本『心が聞こえる少女』に関する伏線回収や“真相”があまりに雑で、シナリオ面でもとてもがっかりな最終回となってしまったんです」

 侑里(二階堂)と同じテレパスの持ち主であるハナは、大学時代に恋人を亡くしている。『心が聞こえる少女』はその実体験を基にした絵本で、同じテレパスを持つ侑里と交際しているテオ(ジョンヒョプ)にも悲劇が襲うことになる。しかし、アイヌ文化の伝承に従えば、能力を手放せるかも――第9話まで、そんな伏線が敷かれていた。

 ところが、最終回で明らかになった真相は“ハナの恋人は心臓病で、彼の死とハナの超能力は関係ない”“アイヌうんぬんは、伝承を知ったハナが『これで能力が消えたらいいな』という願望を絵本に描いただけだった”というもの。

《なんだろ…ミンハナさんの勘違いで多くの人振り回して超迷惑かけてるっていう…なんか…ちょっと雑じゃないか? 結果何も解決してないって言うか、そもそも問題ないじゃん》
《最終回観た。正直に言うと今まで1番雑な回だったと思う。絵本の設定が中途半端だし、アイヌの扱い方も都合良すぎるし》

 と、拍子抜けしてしまったという視聴者の声が、Xにも多く寄せられた。

※画像は『Eye Love You』の公式X『@eyeloveyou_tbs』より

「韓国ドラマのような胸キュンシーンが多くて盛り上がりましたし、サブストーリーで展開されていたショコラティエの池本真尋(山下美月/24)と研究員の小野田学(清水尋也/24)によるギャグ100%のラブコメも、“クセ強カップル”として好評でした。

 総括すると、ラブコメとしては面白かったけれど、それ以外の部分、そして肝心の最終回が雑だった、ということでしょうね」

 やはり、ドラマの最終回は非常に重要。多くの4月ドラマはこれからスタートを切るが、ラストまでうまく駆け抜けられるか。