■『Believe』に立ちはだかる「コア視聴率最強番組」
『Believe』は放送までストーリーの詳細や出演者の情報を公開しないという『VIVANT』を思わせる宣伝戦略をとっているが、それは木村の意向が強く反映されているからだという。
木村は同ドラマに並々ならぬ情熱で臨んでおり、作品を盛り上げるための宣伝戦略を考案してはプロデューサーに電話で直接伝えていると報じられている。2月29日に自身のインスタグラムで情報解禁したこと、出演者を明かさない『VIVANT』的戦略も木村のアイデアだとされる。
民放キー局関係者は話す。
「『VIVANT』のようになれば最高でしょうが、そう簡単にはいかないでしょうね。今回も、超強力なライバルが立ちはだかることになりますからね。その強大なライバルとは、テレ朝ドラマと同時間、毎週木曜日夜9時から放送される、17年続く長寿バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW極』(読売テレビ制作、日本テレビ系)ですね」
久本雅美(65)と爆笑問題の田中裕二(59)がMCを務める日本の各都道府県の情報を紹介するバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』。グルメ情報が中心になっている同番組は、これまでも数々のテレビ朝日の木曜ドラマに立ちはだかってきた。
『Believe』放送の1週間前の4月18日、テレビ朝日では内藤剛志(68)主演のスペシャルドラマ『警視庁・捜査一課長』の2時間SPが放送されたが、現在テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は1.5%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)という厳しいものだったという。
「一方の『ケンミンSHOW』は通常回で、千葉県民のグルメ『勝浦タンタンメン』を紹介していましたが、コア視聴率は4.6%でしたからね。『捜査一課長』も根強いファンが多いドラマで、1年ぶりの復活だった。にもかかわらず、『ケンミンSHOW』の3分の1以下のコア視聴率しか取れなかったんです。
コア視聴率5%は、非常に高いハードルですが、『ケンミンSHOW』は毎週のように5%前後を取る、まさにコア視聴率最強番組。他局を圧倒していますよ」(前同)
1月クール、テレビ朝日の木曜夜9時枠では反町隆史(50)主演の『グレイトギフト』が放送されたが、3月14日の最終回のコア視聴率は2.4%。一方の『ケンミンSHOW』は4.2%と、ほぼ倍の数字を記録していた。
#グレイトギフト🎁
— 木曜ドラマ『グレイトギフト』【テレビ朝日公式】 (@great_gift2024) March 21, 2024
皆さま約3ヶ月間、
お付き合いいただきましてありがとうございました‼︎
最後は座長のピースにて✌️
最後まで応援いただき
本当に本当にありがとうございました💖
またどこかでお会いできますように…☺️
▼最終回まだまだ配信中▼https://t.co/CowZxjWtJu pic.twitter.com/1Y82Gf0u2t
「まだ数字が取れていたのが、昨年7月クールに中村倫也さん(37)主演、川口春奈さん(29)がヒロインを務めた『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)でした。しかし、それ以外の木曜ドラマは徹底的に『ケンミンSHOW』にやられてしまっているんです。
『未来への10カウント』の最終回は2022年6月9日に放送されましたが、このときのコア視聴率が3.0%。同日の『ケンミンSHOW』は5.2%だったので、やはり惨敗しています」(同)