■リアル観劇と配信との温度差

 Xが荒れている一方で、本公演を配信した『PIA LIVE STREAM(ぴあライブストリーム)』のチャット欄は、大荒れというほどではなかったという。

「“スケジュールをしっかりして欲しい”など不満の声がゼロだったわけではないですが、Xほどではなかったですね。実際に現地で観劇したファンとは温度差のようなものを感じますが、それも無理からぬ話かもしれません。配信はシステム利用料込で3720円でしたが、リアル観劇は全席指定8500円。決して安い値段ではありませんからね」(前出の芸能プロ関係者)

※画像は舞台『AGASA』の公式X『@agasa_official』より

 加えて、舞台の本番は18日は平日の木曜日。なんとか仕事を終わらせて、サーヤ目当てに開演の19時に六本木に足を運んだ人も多かったと考えられる。

「サーヤさんは上智大学出身というお笑い界屈指のインテリで、現在はラランドの個人事務所『レモンジャム』の社長も務めているキレ者。お笑い番組でもボケにツッコミにキレキレで、高いお笑いポテンシャルが評価されていますよね。

 そんなサーヤさんが、キレキレの推理を披露したり、自由奔放な共演者を上手く仕切る――そんな場面を観劇したお客さんは期待していたのではないでしょうか。なのに、登場したサーヤさんは酔っていていつもとは違い、ガッカリしたファンが怒ってしまったと。実際、Xでは“サーヤが好きだから行ったのに”という論調の声が目立ちますね」(前同)

 公演前に飲み番組の収録を入れるという点に、《個人事務所なんだから、そこのスケジューリングはしっかりしてほしい》という声もある。

 弊サイトはレモンジャムに、サーヤのスケジュール面のことなどについて電話およびメールで取材を申し込んだが、回答はなかった。

「サーヤさんが最後の挨拶で観客に話していたことから察するに、酔って出演したのはスケジューリングのミスが原因だったのでしょうね。ただ、彼女は超売れっ子です。トークも面白くて場も回せる、制作サイドが使いたくなるタレントですよね。そのため仕事のオファーは過密状態で、スケジュールを切るのもかなり難しいのでしょう。

 ただ、舞台に来た観客はその日を楽しみにしてきた人たち。時間を割いて、安くないチケット代を払って来てくれたわけで、その方たちが“残念”と感じてしまうのは、本人にしても本意ではないでしょうね」(前同)

 多くの売れっ子タレントが直面するであろうスケジュール問題。売れっ子である限り付き合い続けることかもしれないが、ラランドとサーヤには今後のさらなる活躍を期待したい。