■スーパーに並ぶ商品にはない「体験という付加価値」
スーパーなどに並ぶオレンジジュースとは使用するオレンジが異なるため、ブラジルやフロリダで起きたオレンジ不作の影響は受けにくいという、生搾りオレンジジュース自動販売機。一方、円安の影響で、輸入品であるオレンジの取引価格面へと悪影響は及んでいないのか。
「弊社では年間計画のもと海外のサプライヤー(仕入先や供給元)と契約しているので、急にマーケットの価格が急騰しても現状の価格にはダイレクトに影響はしない体制を整えています」(前出の『ME Group Japan株式会社』マーケティング部担当者)
なお、生搾りのオレンジジュース自販機が街中で存在感を強めている理由として、担当者は「体験という付加価値と、生のおいしさ」を挙げる。
「まずオレンジをその場で搾るプロセスが見えるというエンタメ要素が生搾り自動販売機にはある。そして、一般にスーパーなどで販売されている濃縮還元果汁のオレンジジュースだと香料が添加されたものになりますが、弊社の生搾りジュースでは冷えたオレンジを使いますので、混じり気なしの100%ジュースを飲んでいただける。香りと濃厚さが市販の物とは全然違うので、リピートしてくださる方も多いです」(前同)
ギュギュッと搾られた生搾りジュース。オレンジ本来のおいしさを武器に、快進撃は続くのか。