■視聴率苦戦も『金スマ』はTBSにとって大切な番組に

 阿部氏が救った『金スマ』はテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は振るっていないものの、23年にわたって続いている。

「番組はTBSのドラマ、同局製作の映画の宣伝にも一役買っていますから、そういった点も評価されているのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

『金スマ』はスタート時から社交ダンスやひとり農業などの企画を主軸にしてきたが、2021年以降は「中居正広が芸能人の本音や素顔に迫る“深掘りバラエティ”」へとリニューアル。芸能人をゲストに迎えて波乱万丈の人生を振り返ったり、中居と1対1のトークで本音を探る内容へと変わった。

※動画は『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の公式X(ツイッター)『@kinsuma18_tbs』より

「ドラマや映画に主演する芸能人の人となり、過去を掘り下げるというのは作品の宣伝にはかなり有効な手法ですよね。そういった意味では視聴率以上に局に貢献している番組とも言えますし、徹底的に事前準備をするという“日本一のMC”とも言われる中居さんだからこそ続けられている番組でもあるでしょう。そして、そんな『金スマ』を形作ったのが阿部氏だったと。

 その阿部氏がTBSグループの中心であるTBSホールディングスの社長に就任するわけですから、中居正広×TBSの関係は一生安泰とも言えそうです。少々数字が悪かろうが、『金スマ』を中心に中居さんの番組はTBSで続いていくのではないでしょうか」(前同)

 阿部氏の社長就任を中居も心より祝福しているに違いない。