■未熟な主人公が大不評

 赤楚主演の『Re:リベンジ』は大病院の権力争いを描く作品。主人公のライバル役は“辞めジャニ”の錦戸亮(39)。錦戸が2019年9月末に旧ジャニーズを退所してから、初の地上波連ドラレギュラーであることが注目を集めていた。

「映画のような凝ったカメラワークは見応えがあるし、錦戸さん演じる心臓血管外科医・大友郁弥はミステリアスで頭の回転が速くて、非常に魅力的な敵役です。常に主人公・天堂海斗(赤楚)の一歩先を読んでいて、したたかに立ち回ったり、非常にキレ者。錦戸さんの雰囲気にも合っています。

 そんな錦戸さん演じる敵役が人気であるのに対して、主人公の天堂の評判が悪いんですよね……」

※『Re:リベンジ』の公式X『@revenge_fujitv』より

【以下『Re:リベンジ』第7話予告までのネタバレを含みます】

 当初は、青臭い主人公・海斗が権力争いを経て清濁併せ吞む逞しい男に成長していく――そんな展開を期待する声もあった。しかし、第5話になっても、感情的で浅はかな考えで動きまくる主人公に辟易してしまった視聴者も多く、

《ポンコツ坊っちゃんのまま何も成長したり学んだりしないのね。視野が狭くて鈍感。ダークヒーローといえるほどの魅力もなくて》
《世間知らずの・情熱だけで動く・まっすぐすぎる海斗の、『お坊ちゃん成長物語』として、見るしかねぇな》

 といった厳しい声がXにも多く寄せられている。

 その後も海斗は成長するどころか、大友に対するライバル心や環境の変化が要因となり視野がどんどん狭くなっていき、5月16日の第6話ラストは”大友が反対していた心臓病の子どもの手術を海斗が強行した結果、オペでトラブルが発生して命の危機に”という展開に。7話予告で”手術の成功”こそ確定しているが、術後経過中に問題が起きることも予告されている。

「もはや主人公を応援するのではなく、“暴走して取り返しのつかないことをする前に失脚してくれ”と、まさかの退場を期待する声の方が目立ち始めていますね。

『Re:リベンジ』不調の大きな要因は“主人公に魅力が乏しくて応援できない”こと。赤楚さんの熱血漢ぶり、それを受け流す錦戸さんのクールな演技はハマっているので、むしろ錦戸さんをダークヒーロー的な主人公、赤楚さんを正義感の強いけど未熟なライバルにした方が面白かったのでは、という声も聞こえてきています」

 当初の期待は大きかったが、現状はそれを裏切る結果になってしまっている『イップス』、『街並み照らすヤツら』、『Re:リベンジ』。ここからの大逆転に期待したい。