■石原さとみ・亀梨和也の恋愛に力を入れすぎか

「毎回、視聴者を驚かせるラストが好評でしたが、今回はちょっとヤリすぎです。本作は、“20年の時をかけるサスペンス×ラブストーリー”とうたっていますが、2人の恋愛要素が強くなってミステリーの柱となる謎の部分が薄くなり、バランスを崩していますね。奏が真樹を取り調べるシーンも、私情を挟みまくったリアリティのないもののうえに、かなりの尺をとっていました。完全にミステリー部分がどっかにいっちゃいましたね」(ドラマライター/ヤマカワ)

『最愛』も、15年前の殺人事件を柱にしつつ、吉高由里子(35)と松下洸平(37)の恋愛部分が好評だったがーー。

「『最愛』は“真犯人は誰なのか?”という、ミステリー部分がしっかり作られていたからこそ、恋愛要素も魅力的になったんです。両者のバランスをとるのは難しいですが、『Destiny』は恋愛要素が多いうえに、荒唐無稽な展開になってきました。次回以降、ミステリー面を期待した視聴者が離れてしまう可能性が高いです」(前同)

 ここまで、視聴率、配信サービス・TVerのお気に入りの登録数ともに好調な本作だが、後半でトーンダウンしてしまう危険性が出てきた。今後の展開に注目したい。