■視聴者が待望した斎藤工との絡みがない

 連続ドラマで最も肝心なのは脚本だが、 『Believe』のシナリオには、こんな声も――。

「木村さんが演じているのが逃亡犯役だけあって――他の俳優たちと喧々諤々言い合いをするとか、ライバルとなる俳優とバチバチにやり合うとか、そういうシーンが少ないんです。逃亡犯だけに、バレないように逃げないといけませんからね。

 スターで“常にヒーロー”な木村さんの活躍に物足りなさを感じている人もいるようです。もちろん妻役の天海さんと2人きりで話すシーンがあったり、電話越しに一ノ瀬さん演じる部下を説得したり、印象的なシーンも決してゼロではないですが……」(テレビ誌編集者)

※画像は『Believe』の公式X『@believe_tvasahi』より

 特に、主人公の担当弁護士・秋澤良人役で出演している斎藤工(42)とは、『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系/18年1月期)など木村と共演が多いだけに掛け合いを期待する声も多かったが、第2話の面会シーンを最後に顔を合わせていない。

「脚本に関しては、主人公の狩山が脱獄を決意した理由、“会社を守るために泥をかぶったが、妻の玲子が余命1か月と知って釈放を待っていられなくなったから”というのが“あまりにも強引すぎる”という意見が目立ったり、登場人物が保身に走って狩山を見捨てようとする展開の多さに、辟易する声などが出ていますね」(前同)

 ネットには、

《もう見ててイライラする。どいつもこいつもクズばっかり キムタクの無駄遣いじゃない?》
《話の取っ掛かりが弱い。会社のために罪をかぶるという発想に全く共感できない。例えばモンテクリスト伯だったら、明確に「復讐」という目標があるので感情移入しやすいけど、そういうのが無い。妻に会いに行くという動機も、既に愛想を尽かされているので、弱い》
《豪華キャストで期待してたのに、会社に嵌められて投獄されて病気の妻に会いたくて脱獄って…。色々な所にツッコミどころ満載。もう少しリアリティを求めます》

 といった、厳しい声が多く寄せられている。