■第5話の“主人公が静岡への逃亡”に期待する声も

 前出のテレビ誌編集者は続ける。

「しかし、狩山(木村)が裏切りで追い詰められていく展開は、終盤に大逆転するカタルシスを強調するために必要な感じもします。さらに、5月23日の第5話では一気に逃亡もの作品として面白い展開になりそうでもあって、ここからの巻き返しを期待する声もあります」

 狩山の無実の証拠を持ってくるはずだった部下・南雲大樹(一ノ瀬)は、とある理由から狩山の弁護士・秋澤(斎藤)と揉みあいになり、階段から転落して意識不明の重体になった。それをニュースで知った狩山は部下との接触を諦めて、妻・玲子(天海)の「(脱獄は)1日だけ」という約束通り警察に出頭しようとするが、物語は新たな局面を迎えることになった。

 そして、16日の第4話では「女子大生殺人事件」という別の事件が意味深に強調されていたが、同話のラストではその被害者の父親・半田(田中哲司/58)が狩山に接触。脱獄の際の負傷から狩山は意識がもうろうとしていく。公式サイトに掲載されている次回予告では、半田が狩山を静岡県まで連れ去り、「あんたに頼みたいことがあって連れてきた」と告げる――という展開が書かれている。

※画像は『Believe』の公式X『@believe_tvasahi』より

「本来、“逃亡劇”はハラハラドキドキ、見るほうからしても非常に面白いものですよね。現実でも15年ほど前に芸能人が警察に逮捕されそうになった際、まさかの逃亡を図って、連日マスコミが“どこに逃げたのか”と大騒ぎになったことがありました。芸能人は東京から西へ西へと逃亡を図り、6日間も逃げ続け、その間ずっと大騒ぎでした。

 フィクションと現実は違いますが、木村さん演じる主人公が西へ逃げる――それは、手に汗握る展開となりそうな予感もしますね。

 おそらく新たに登場した田中哲司さん演じる半田は、狩山を助ける代わりに、“女子大生殺人事件”に関する何かを依頼すると考えられる。狩山が逮捕された“建設途中の橋の崩落事件”と一見関係ない事件が、実は深い関係が――という、事件と事件がつながってくる大きな展開もありそうです」(前同)

 ドラマ公式サイトには《まるで先の読めない異次元のエンターテインメントが、日本のドラマ史にとんでもない一石を投じます》とある『Believe』。“視聴率男”キムタクはこのままでは終われないだろう。若年層の視聴者もハラハラドキドキさせる“大逆転”展開を期待したい。