シンガーソングライターのaiko(47)の個人事務所「buddy go」の元取締役が逮捕され、波紋が広がっている。警視庁渋谷署は会社法違反(特別背任)の疑いで、同社元取締役の千葉篤史容疑者(56)を逮捕したことを2月20日に発表した。

 渋谷署によると、千葉容疑者は2016年9月から2019年1月、aikoのツアーなどで販売されるTシャツやタオルなどのグッズの仕入れ価格を水増しして「buddy go」に仕入れさせ、同社に約1億円の損害を与えた疑いがあるという。

「千葉氏はグッズ製作会社A社と手を組んだが、A社からはグッズを直接仕入れず、知人男性が代表を務める芸能マネジメント会社を介していたようです」(夕刊紙記者)

 仕入れ価格には芸能マネジメント会社の利益分が上乗せされたが、上乗せ分のうち9割は千葉容疑者が、残り1割を知人男性が受け取る契約になっていたとみられる。

 調べに対し、千葉容疑者は「間違いないが、会社法違反のつもりはなかった」と容疑を一部否認している。2021年12月に「buddy go」から刑事告訴を受け、署が捜査していた。

「今回逮捕された千葉氏ですが、かつては大手レコード会社のポニーキャニオンの大物プロデューサーだった人物。業界的には“aikoの育ての親”として知られた人でもあり、デビューから一貫してaikoさんを担当していました。

 そんな千葉氏ですが、2019年8月にポニーキャニオンから諭旨退職の懲戒処分となっています」(前同)