■「aikoの生みの親」が大手レコード会社をクビになったワケ

 千葉容疑者はaikoとの二人三脚でヒット曲を連発。この功績が認められたのか、2017年にはポニーキャニオンの執行役員に就任。ライブ、レコード、プロモーションなどのいっさいを取り仕切っていたとされ、aiko自身も千葉容疑者に全幅の信頼を寄せていたようだ。

 2019年6月の人事では、千葉容疑者が取締役に昇格する予定だったことも、当時の『週刊文春』(文藝春秋)が報じていた。

「ところが取締役就任に待ったがかかったんです。それは“aikoの個人事務所との関係が深すぎる”と、監査会社から指摘があったためだといいます。そこから調査が入り、約10年前から千葉氏がaikoさんの個人事務所に名前を連ねていたことが発覚。

 千葉氏はaikoさんの事務所、つまり今回報じられた『buddy go』ということになるんでしょうが、同社からも報酬を受け取っていて、株主でもあったということも明らかに。ただ、これだけで諭旨退職になるとは考えにくい。千葉氏は、aikoさんの個人事務所サイドに利益が出るような動きをしていたと考えられます。

 一方、取締役になるはずだったポニーキャニオンに対しては、明らかに不利益になるようなやり方をしていた可能性が、当時ささやかれたといいます」(前出の夕刊紙記者)

『週刊文春』によると、こういった動きが「職務規定違反」であることから、取締役への昇格が見送られ、諭旨退職につながったとされる。諭旨退職ではあるものの、実質的なクビだったことがうかがえる。