煌びやかなネオン街が人目を惹く東京の銀座、六本木、歌舞伎町。世界的なラグジュアリーブランドが軒を連ね、高級飲食店が街には並ぶ。そんな繁華街からは離れ、東京の北端に位置し“ほぼ埼玉”とも揶揄されることもあるのは、23区で一番“ヤンチャ”とも言われる足立区だ。
マツコ・デラックス(51)とSUPER EIGHT(旧・関ジャニ∞)の村上信五(42)がMCを務める人気バラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でも度々、“ヤンチャさ”をネタにされてきたこの街に現在、変化の波が押し寄せているという。
「2026年度を目処に日本橋や新宿にも出店する名門百貨店・高島屋グループが運営する商業施設が足立区にはオープンするそうです。この情報が『月曜から夜ふかし』で放送された際には、MCのマツコさんも“うそ?”と漏らし目を丸くしていましたね」(ワイドショー関係者)
かつてのイメージからは一転。洗練された街として生まれ変わろうとしている足立区だが、そのきっかけとなったのは15年ほど前のことだという。弊サイトの取材に対して、足立区変革の旗振り役として尽力してきた、足立区シティプロモーション課の栗木希さんがその足跡を話す。
「06年〜09年まで足立区は刑法犯罪認知件数が23区で確かに一番多かったんです。その影響から、区民の人からも“街に誇りを持てない”とのお声もいただきました。それを受けて区としても、住民へと向けて“足立区の良さ”を発信するシティプロモーション課を10年に設置したわけです」(栗木さん)
しかし、長年かけて着いたイメージを洗い流すのは容易ではない。
「特に区外の方の足立区へのイメージはよろしくない。昨年度の調査で区外に在住する人のうち、“足立区は治安が良い”と答えたのはわずか7.4%。なかなか、足立区のイメージは変わらないというのが実情です」(前同)