■森崎友紀さんオススメの乗り切りメニュー

 弁当箱の中身を見てみると、そこに並ぶ多くの食材は、本来なら「冷蔵品」として家庭では扱われている素材ばかり。そんな食材を何時間も弁当箱の中に閉じ込めておいて、何もないわけがない、ぐらいに思っておいたほうがいいのだ。

「ハムやちくわ、かまぼこなんかも、手軽ですがもともと冷蔵品です。それを30度前後にもなる気温の下に何時間も……と考えるとこわいですよね。前日のおかずを活用する方も多いと思いますが、やはりもう一度加熱して冷ましてから入れましょう」(前出の森崎さん)

 とはいえ、あれもこれも注意が必要となると、子どもに食べてもらうお弁当づくりにますます悩みが増えそう。そんな森崎さんがこの時期オススメしたいメニューとは。

 まずは見た目にも楽しくかわいい、梅を使ったおにぎり。

「梅干しは殺菌効果があるので、食中毒対策には有効です。ただ一つを入れるよりは、こまかくしてご飯全体に混ぜたほうが効果は高い。じゃこやごまと合わせたりすると目先も変わっておすすめです。酸っぱいものが苦手な子には蜂蜜入りの梅干しなど、今は梅干しにもいろんなバリエーションがあるので利用してほしいです」(前同)

 また、手軽ながら最近子どもたちに好評だった“ヒット”メニューは、はんぺん焼きとカップに詰めた彩りスクランブルエッグだという。

「はんぺんの間にハムとチーズを挟んで焼くだけなんですが、彩りも綺麗だし、食感もふわふわして食べやすいのが良かったみたいで、すごく喜んでくれました。

 あと、卵料理では人参とかブロッコリーを混ぜたスクランブルエッグをカップに詰めたもの。もちろん焼き炒めのようにしてしっかり火を通すんですけど、卵焼きよりもラクに作れて野菜も摂れるし、彩りもいい。これは“使える”なと思いました」(同)

 使い捨ての小分けカップやピックなどを活用すれば、仕切りと彩り問題の両方を解決する。便利グッズを上手に使いながら、日々の弁当づくりを乗り切りたい。