ダウンタウン松本人志(60)の「対文春」裁判の3回目となる弁論準備手続きが8月14日に行なわれる予定だが、裁判は長期化の様相を呈しており、テレビへの復帰時期はまだまだ見えてこない――。

 女性に男女の関係を強要したなどと『週刊文春』(文藝春秋、2023年12月27日発売号)に報じられた松本が、発行元の文藝春秋などを相手取って5憶5000万円の損害賠償や訂正記事の掲載などを求めている裁判。第1回口頭弁論が3月28日に、6月5日には弁論準備手続きがオンラインで行なわれた。

 6月5日に行なわれた手続きで松本側は書面で《これまでの人生でいかなる女性に対しても同意を得ることなく性的行為を強制したことはいっさいない》と主張。記事に掲載された飲み会の参加については《記載されている時期や場所において、女性の参加者もいる飲み会に同席したことは否定しない》とした。

 一方の文春側は《女性に対して複数回の取材を重ね、証言の信用性について慎重に検討したうえで、松本さんに対する取材も経て確信した。同意のない性的行為は真実だ》と主張している。

 さらに松本側の代理人弁護士は損害賠償額の上乗せの可能性を示唆。現在の請求額は慰謝料5億円に弁護士費用5000万円が内訳だが、休業している期間の損害を上乗せする可能性があるという。松本は文春との裁判に注力するため1月8日から芸能活動を休止している。

 その裁判の焦点になっている“被害女性”が《自分は被害を受けたという認識ではない》と周囲に話していると6月25日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じ、大きな波紋を広げたことも記憶に新しい。

 前述の23年12月末の『週刊文春』では、A子さんとB子さんの女性2人の証言をもとに、松本と後輩芸人らを交えたホテルでの飲み会が2015年に行なわれたと報道。芸能活動を志していた女性2人がスピードワゴン小沢一敬(50)に声をかけられ飲み会に参加したところ、松本から男女の関係を強要されたという内容だった。

 A子さんは『週刊文春』に手記を寄せており、《裁判になったとしたら証言台で自分の身に起きたことをきちんと説明したいと考えています》とも綴っていた。

※画像は小沢一敬の公式X『@ozwspw』より

 ところが、先の『週刊女性』は、文春に告発を行なったXさん(※文春でのA子さんかB子さんかは明記されていない)が周囲に“自身は告発するつもりはなかった”と説明していると報じたのだ。Xさんは松本からの被害を告発した女性の1人と友人関係で、文春への告発はその友人が強引に進めたものだとし、自身は被害を受けた認識ではないと話しているという。

 ワイドショー関係者は言う。

「驚きの記事でしたが、松本さんと文春の裁判の行方にも関係してくるであろう話で、さまざまな影響を考えれば、『週刊女性』は自信があって報じたものと見られています。

 ですが、文春がこのまま黙っていることは絶対にない。『週刊文春』は圧倒的な取材力を誇り、調査報道においては新聞をも超える業界ナンバーワンのメディアであり、松本さんの記事もかなり時間をかけて準備して記事掲載に踏み切ったと言われています。報じた記事には絶対の自信を持っているでしょうし、“反論”しなければ、巨額裁判で劣勢を強いられる流れになっていくとも考えられます。

 反論の場は8月14日の裁判3回目の弁論準備手続きになるのか、それよりも前に雑誌での動きがあるのか、注目されていますね」